ファーブルの「死んだふり」研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 14:46 UTC 版)
「オオヒョウタンゴミムシ」の記事における「ファーブルの「死んだふり」研究」の解説
ファーブルは上記のオウシュウオオヒョウタンゴミムシを使い、この虫の擬死について研究を行った。擬死を続けた時間や、他の昆虫が触れた場合等、色々な条件で実験した。ハエが口元に止まる場合、カシミヤマカミキリが踏んづけた場合虫は目を覚まし、眩しい光を当てた場合は飛び起きた。ファーブルはシチメンチョウをはじめとする鳥類に催眠術をかける実験を行ったが、体の小さいカワラヒワは数秒間眠っただけだったという。昆虫の場合も同じようで、オオヒョウタンゴミムシは擬死を行うが、よく似ていて一回り小さ目のスベスベヒョウタンゴミムシは擬死の習性を持たないようだ。なお、ファーブルはヒロツヤタマムシとセンチコガネに、エーテルをかがせて眠らせたが、ヒロツヤタマムシはなかなか目覚めず、目覚めるまでファーブルも殺してしまったかと思ったようだ。なお、体の小さいものの方がなぜ擬死の習性を持たないのかについては不詳だが、体の小さいものはそれだけ活発に動くので、擬死をする事がまずないのかもしれない。
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