ピンファイア型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 14:41 UTC 版)
ベルダン型やボクサー型等、現代で最も一般的な「センターファイア式雷管」登場以前に存在した形式。実包底部から薬莢縁側に向けてピンが飛び出しており、オープンハンマー(有鶏頭式散弾銃の撃鉄)がピンを叩く事で発火する。側面に小さなピンが突出した形状の全金属薬莢であるピンファイア式(薬莢から飛び出したピンの外観からカニ目打ち式とも呼ばれた)を用いる銃器が欧州から世界中に広く輸出されたため、日本にも多数現存している。 ピンファイア式は最初の実用金属薬莢となったが、発火薬を突くピンが露出しているため暴発の危険が高く、より安全に携行できる後発の薬莢が出現すると急速に衰退した。フリントロック式からリムファイア、センターファイア式へ移行していく過渡期に考案されたもので、現在では全く利用されていない。
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