ピボキシル基含有抗菌薬投与の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 14:06 UTC 版)
「カルニチン」の記事における「ピボキシル基含有抗菌薬投与の影響」の解説
ピボキシル基含有抗菌薬は、セフェム系抗菌薬に属するトミロン(セフテラムピボキシル)、フロモックス(セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物)、メイアクトMS(セフジトレンピボキシル)、カルバペネム系抗菌薬に属するオラペネム(テビペネム ピボキシル)など、多数の薬物にわたる。 これらの薬物は、体内で抗菌活性体とピバリン酸に変わる。ピバリン酸とは、2,2-ジメチルプロパン酸の事であり、要するに、脂肪酸の類似物質である。このピバリン酸もL-カルニチンによる抱合を受け、そのまま尿中に排泄される。したがって、尿中へとL-カルニチンが排泄され、L-カルニチンの欠乏症が引き起こされるという機序である。 この結果、バルプロ酸投与と同様に、L-カルニチン欠乏が発生して、脂肪酸の代謝が障害され、低血糖・高アンモニア血症を発症する場合もある。
※この「ピボキシル基含有抗菌薬投与の影響」の解説は、「カルニチン」の解説の一部です。
「ピボキシル基含有抗菌薬投与の影響」を含む「カルニチン」の記事については、「カルニチン」の概要を参照ください。
- ピボキシル基含有抗菌薬投与の影響のページへのリンク