圧電応答力顕微鏡とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 圧電応答力顕微鏡の意味・解説 

圧電応答力顕微鏡

(ピエゾ応答力顕微鏡 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/25 13:31 UTC 版)

圧電応答力顕微鏡(あつでんおうとうりょくけんびきょう、Piezoresponse Force Microscopy : PFM)は走査型プローブ顕微鏡の一種。圧電応答顕微鏡(あつでんおうとうけんびきょう)、ピエゾ応答力顕微鏡(―おうとうりょくけんびきょう)ともいう。

概要

走査型プローブ顕微鏡の一種で試料表面の形状や強誘電体試料の分極方向の情報を得るために使用される[1]

コンタクトモード原子間力顕微鏡強誘電体の試料の圧電特性の応答としての表面振動を検出する[1]。強誘電体試料に交流電圧を印加することにより、強誘電体の圧電特性の応答としてその交流周波数と同じ周波数の微小振動が表面に生じるのでこの振動をAFMのカンチレバーのたわみの変化として測定する[1]。電圧の印加法は、試料表面に設けた上部電極の利用や、導電性カンチレバーを用いる方法がある。カンチレバーの振動による信号は、ロックインアンプを用いて、印加交流電圧の位相に対して同期検出され、位相情報から強誘電体試料の分極方向の情報が得られる[1]

用途

  • 材料開発
  • 誘電体の研究

脚注

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「圧電応答力顕微鏡」の関連用語

圧電応答力顕微鏡のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



圧電応答力顕微鏡のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの圧電応答力顕微鏡 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS