パンテオン地溝帯とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > パンテオン地溝帯の意味・解説 

パンテオン地溝帯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/26 09:26 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
パンテオン地溝帯
種類 地溝帯
座標 北緯30度30分 西経197度00分 / 北緯30.5度 西経197.0度 / 30.5; -197.0座標: 北緯30度30分 西経197度00分 / 北緯30.5度 西経197.0度 / 30.5; -197.0
名の由来 パンテオン

パンテオン地溝帯(パンテオンちこうたい、英語: Pantheon Fossae)は、水星カロリス盆地中央部にある放射状の溝[1]伸張性断層英語版によって形成された地溝であり、中心付近には大きさが約40 kmのクレーターがある。この地溝帯がなぜこのような形になったのか、正確なところはまだ分かっていない[2]。公式に命名される前は「クモ」と通称されていた[3]

名称はローマにある、古典的なドーム状の屋根をもつパンテオン神殿からとられた[4]。パンテオンのドームはその頂上にある円形の開口部から放射状にくぼんだ羽目板が広がっており、水星のパンテオン地溝帯もこの形を連想させる。そのため、パンテオン地溝帯の中心付近にあるクレーターも、現在ではパンテオンの建設者として知られるダマスカスのアポロドーロスにちなみ、アポロドーロスと命名されている。この地形を発見した水星探査機メッセンジャーに携わる科学者は、アポロドーロスクレーターが、この地溝帯の生成に影響したのか、単に後から放射状の地形の中心近くに隕石が衝突しただけなのか議論を行っている[3]

脚注

  1. ^ Pantheon Fossae”. Gazetteer of Planetary Nomenclature. USGS Astrogeology Science Center. 2015年5月1日閲覧。
  2. ^ Shiga, David (2008年1月30日). “Bizarre spider scar found on Mercury's surface”. NewScientist.com news service. https://www.newscientist.com/article/dn13257-bizarre-spider-scar-found-on-mercurys-surface.html 
  3. ^ a b MESSENGER: MErcury Surface, Space ENvironment, GEochemistry, and Ranging Archived 2013-02-13 at WebCite
  4. ^ 水星の地形に名前がつけられた”. Astro Arts (2008年4月30日). 2020年1月26日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  パンテオン地溝帯のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パンテオン地溝帯」の関連用語

パンテオン地溝帯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



パンテオン地溝帯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパンテオン地溝帯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS