バラ園の聖母 (ボッティチェッリ)とは? わかりやすく解説

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バラ園の聖母 (ボッティチェッリ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 00:51 UTC 版)

『バラ園の聖母』
イタリア語: Madonna del Roseto
作者 サンドロ・ボッティチェリ
製作年 1469-1470年
種類 板上にテンペラ
寸法 124 cm × 64 cm (49 in × 25 in)
所蔵 ウフィツィ美術館フィレンツェ

バラ園の聖母』(バラえんのせいぼ、伊: Madonna del Roseto)は、イタリア・ルネサンスの画家サンドロ・ボッティチェッリが1469 - 1470年に制作した板上のテンペラ画である。作品は、フィレンツェウフィツィ美術館に収蔵されている。

概要

床の敷石による線遠近法で奥行きが表現されている。背景がバラ園であるとすれば、聖母マリアの処女性を示す「閉ざされた庭 (hortus conclusus)」を表していることになる[1]。幼子キリストが持つザクロは、キリストの復活の象徴である。母子の間の情感表現は、ボッティチェッリの師であったフィリッポ・リッピの影響を示す。しかし1467年にリッピの工房がスポレートに移った後に制作された本作は、その聖母子像の彫塑性にリッピに代わってヴェロッキオの工房で共同制作をしていたボッティチェッリの新たな様式を示している。この様式は、後に描かれる『剛毅』(ウフィツィ美術館) の女性像へと繋がっていくものである[2]

関連作品

出典

  1. ^ フィレンツェ・ルネサンス4 再生への挑戦、日本放送出版、1991年刊行、16頁 ISBN 4-14-008762-5
  2. ^ ボッティチェッリ展、朝日新聞社、2016年刊行、92頁



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