ハーディー (アッバース朝カリフ)とは? わかりやすく解説

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ハーディー (アッバース朝カリフ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/16 15:06 UTC 版)

ハーディー764年 - 786年9月14日)は、アッバース朝の第4代カリフ(在位: 785年 - 786年)。

生涯

父は第3代カリフのマフディー。母は南アラビアのイエメン出身の元女奴隷・ハイズラーン。名はムーサーともいわれる。

785年に父が死去したため、後を継いだ時は21歳であり、その治世は2年と続かなかった。彼は強情頑迷にして冷酷な人間であったが、同時に勇敢で精力に富み、文学を好んだという。権力を分担させることを嫌い、同母弟のハールーン・アッ=ラシードを斥け、亡父の遺言に逆らい常に次期継承者をハールーンではなく自分の子のジャーファルに改めようと策動した。夫の死後も国事に勢力をふるおうとしていた母のハイズラーンとの間も不和であり、ハーディーの死の直前にようやく和解が成り立ったくらいだった[1]。彼自身の遺言により、ハールーンがカリフ位を継いだ。残された子は男子7名、女子2名あって、娘の一人ウム・イーサは後にハールーンの子マアムーンと結婚した。

脚注

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  1. ^ アミール・アリ 『回教史』 善隣社、1942年、P.207。

参考文献


先代:
マフディー
アッバース朝カリフ
第4代:785年 - 786年
次代:
ハールーン・アッ=ラシード

「ハーディー (アッバース朝カリフ)」の例文・使い方・用例・文例

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