ノエル・ゲボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/06 00:45 UTC 版)
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基本情報 | |
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本名 | ノレイル・モブセソビッチ・ミカエルヤン |
階級 | クルーザー級 |
身長 | 189cm |
リーチ | 191cm |
国籍 | ![]() |
誕生日 | 1990年9月18日(34歳) |
出身地 | ![]() |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 30 |
勝ち | 27 |
KO勝ち | 12 |
敗け | 3 |
ノエル・ゲボール(Noel Gevor、1990年9月18日 - )は、ドイツのプロボクサー。アルメニアエレバン出身。元WBC世界クルーザー級王者。
本名はノレイル・モブセソビッチ・ミカエルヤン(Norair Movsesowitch Mikaelyan)で、メディアではノエル・ミカエリアン(Noel Mikaelian)とも表記される。
来歴
2014年1月25日、シュトゥットガルトのハンス・マルティン・シュライヤー・ハレでロイス・エミリアーリと対戦し、7回KO勝ちを収めた[2]。
2017年5月20日、ポズナンのハラ・アリーナで元WBC世界クルーザー級王者のクシシュトフ・ヴウォダルチクとIBF世界クルーザー級挑戦者決定戦を行うも、12回1-2の判定負けを喫しムラト・ガシエフへの挑戦権獲得は出来なかった[3]。
2018年8月29日、ゲボールがWorld Boxing Super Seriesクルーザー級第2シーズンの出場を発表した[4]。
2018年11月10日、シカゴのUICパビリオンにて、WBSSクルーザー級第2シーズン準々決勝でマイリス・ブリエディスとWBC世界クルーザー級指名挑戦者決定戦を行う予定であったが、試合2日前にWBC世界クルーザー級ダイヤモンド王座決定戦に変更して行われ、12回0-3(112-114、111-115、110-116)の判定負けを喫しWBSS準決勝敗退とともにダイヤモンド王座の獲得に失敗した[5]。
2023年11月4日、フロリダ州マイアミのカジノ・マイアミ・ハイアライにてWBC世界クルーザー級王者バドゥ・ジャックの休養王座認定に伴い元WBC世界同級王者でWBC世界同級2位のイルンガ・マカブとWBC世界同級王座決定戦を行い、レフェリーストップにより3回1分TKO勝ちを収め王座獲得に成功、ドイツ出身プロボクサーとしては同年10月14日にIBF世界ミドル級王者だったビンセンツォ・グアルティエリの王座陥落から僅か21日ぶりとなる世界王座獲得となった[6]。
2024年6月7日、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロック・ホテル&カジノでWBC世界クルーザー級1位のライアン・ロジッキーとWBC世界同級タイトルマッチを行う予定だったが、ゲボールがトレーニングキャンプ中に負傷したため延期となった[7]。
2024年9月28日、フロリダ州マイアミのカジノ・マイアミ・ハイアライでWBC世界クルーザー級1位のライアン・ロジッキーとWBC世界同級タイトルマッチを仕切り直しで行う予定だったが、興業を主催したプロモーターのドン・キングが体調不良を訴え入院したため興業自体が中止となる形で再び延期となった[8]。
2024年12月7日、ノバスコシア州シドニーのセンター200でWBC世界クルーザー級タイトルマッチならびにスリー・ライオンズ・プロモーションズ主催興行のメインイベントとしてWBC世界クルーザー級1位のライアン・ロジッキーと再び仕切り直しでWBC世界同級タイトルマッチを行う予定だったが、ゲボールが自身の契約をめぐってドン・キングと対立し法廷闘争に発展した影響で再度延期された。なお興行自体は中止にならず、試合はゲボールの法廷闘争の影響に伴うWBC世界同級暫定王座決定戦として行われ、ロジッキーはWBC世界同級2位のアミル・ペラルタと対戦する予定であると発表された[9]。しかし試合は12回1-0の判定でロジッキーに軍配が上がったものの引き分けたため暫定王座誕生とはならず、なおかつ法廷闘争が長引くことからWBCはゲボールを試合から4日後の同年12月11日付で休養王座に認定し、同じく休養王座に認定していたバドゥ・ジャックを同日付で正規王座に復帰させた[10]。当初は前回のドン・キングの体調不良による延期の際にWBC側で延期試合の入札が行われる予定だったが両者とも合意に至ったことで入札は回避され、ロジッキー擁するスリー・ライオンズ・プロモーションズが単独で名乗りを挙げたことで興行権の獲得を許し、ロジッキーの地元のシドニーで開催する形で試合が行われることになっていた[11]。
2025年5月3日、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナにてサウル・アルバレス対ウィリアム・スクールの前座でWBC世界クルーザー級王者のバドゥ・ジャックとWBC世界同級タイトルマッチを行うも、12回0-2(114-114、113-115×2)の判定負けを喫し正規での王座返り咲きに失敗した[12]。しかし、ドン・キングは判定結果を不服としてWBCに再戦を要求し、後日WBCはゲボールを同級1位に据え置いた。
2025年9月5日、WBC世界クルーザー級王者バドゥ・ジャックと同級1位のゲボールとの間で行われるダイレクトリマッチによる指名戦の入札が行われ、ジャックがプロモートするバッシュ・ボクシング・プロモーションが30万1018ドル(約4440万円)を提出しドン・キング・プロダクションを抑え落札に成功。当初は7月に両陣営は対戦合意に達したとして入札がキャンセルされたものの、試合を主催するバドゥ・ジャック・プロモーションから、試合に関する具体的な開催案は提示されなかったため対戦合意を撤回し、改めて入札が行われた。
獲得タイトル
脚注
- ^ Noel Gevor 2020年6月7日参照
- ^ Price Crushes Ruzsinszky, Zeuge Wins, Nader Upset BoxingScene.com 2014年1月25日
- ^ Wlodarczyk Edges Noel Gevor With Split Nod in Final IBF Eliminator Boxing Scene.com 2017年5月20日
- ^ WBSSクルーザー級2 ウシクはヘビー級進出か Boxing News(ボクシングニュース) 2018年8月30日
- ^ “Mairis Briedis Struggles, Beats Noel Mikaelian in Tough Fight”. BoxingScene.com (2018年11月10日). 2019年6月10日閲覧。
- ^ “Noel Mikaelyan Crushes Ilunga Makabu In Three Rounds, Wins WBC Cruiserweight Title”. Boxing Scene.com (2023年11月4日). 2024年10月10日閲覧。
- ^ “Norair Mikaeljan-Ryan Rozicki Title Bout Postponed As Mikaeljan Suffers Untimely Injury”. Premier Boxing Vault (2024年5月23日). 2024年10月10日閲覧。
- ^ “Cruiserweight title fight postponed due to Don King illness”. BOXINGTALK (2023年9月22日). 2024年10月10日閲覧。
- ^ “Report: Noel Mikaeljan again withdraws from defense vs. Ryan Rozicki”. Boxing Scene.com (2024年10月21日). 2024年11月20日閲覧。
- ^ “Badou Jack reinstated as WBC cruiserweight champion”. Badlefthook (2024年12月11日). 2024年12月10日閲覧。
- ^ “Noel Mikaeljan-Ryan Rozicki WBC Title Fight Rescheduled For Dec. 7 In Sydney, Nova Scotia”. RingTV (2024年10月5日). 2024年11月20日閲覧。
- ^ “Badou Jack edges Noel Mikaelyan, ends dispute over cruiserweight belt”. Boxing Scene.com (2025年5月4日). 2025年6月4日閲覧。
関連項目
外部リンク
前王者 休養王者 バドゥ・ジャック |
WBC世界クルーザー級王者 正規:2023年11月3日 - 2024年12月11日 |
空位 次タイトル獲得者 バドゥ・ジャック |
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