ニューハノバー郡 (ノースカロライナ州)とは? わかりやすく解説

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ニューハノバー郡 (ノースカロライナ州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/02 02:14 UTC 版)

ノースカロライナ州ニューハノバー郡
ウィルミントン市にあるニューハノバー郡庁舎
郡のノースカロライナ州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1729年
郡名の由来 ハノーヴァー朝
郡庁所在地 ウィルミントン
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

850 km2 (328 mi2)
515 km2 (199 mi2)
334 km2 (129 mi2), 39.33%
人口
 - (2020年)
 - 密度

225,702人
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.nhcgov.com

ニューハノバー郡: New Hanover County)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州の南部、大西洋岸に位置するである。人口は22万5702人(2020年)[1]郡庁所在地ウィルミントンである。

ニューハノバー郡は、ブランズウィック郡ペンダー郡と共にウィルミントン都市圏を構成している。

歴史

ニューハノバー郡は1729年にクレイブン地区から分離し、バス郡のニューハノーバー地区として設立された。郡名は当時のイギリスの王家ハノーヴァー家にちなんで名付けられた。

1734年、ニューハノーバー地区の一部がブレイデン郡オンスロー郡になった。1739年にバス郡が廃止されたことに伴い、残りの領域が郡に変わった。

1750年、ニューハノーバー郡の北部がデュプリン郡になった。1764年、別の部分がブレイデン郡の一部と合され、ブランズウィック郡が設立された。1875年、郡北部が分離し、ペンダー郡ができて、ニューハノバー郡は現在の領域になった。南北戦争の最終盤の戦闘が郡内で起こった。南軍が海岸に保持した最後の砦では第二次フィッシャー砦の戦いがあり、それに続いてウィルミントンの戦いがあった。1898年におきたウィルミントン暴動ジム・クロウ法の成立により、公民権が不公平になった状態で19世紀が終わり、3世代後にあたる20世紀後半になって公民権運動が結実するまで、その状態が続いた。ウィルミントン暴動はヒュー・マクレイを含む9人の陰謀家集団によって計画されていた。マクレイは後に公園用の土地をニューハノーバー郡に寄付し、その公園はマクレイの名前が付けられた。公園にはマクレイを称える銘板があるが、1898年の暴動におけるマクレイの役割については触れられていない。

政治と郡政府

ウィルミントン市にあるニューハノバー郡庁舎に隣接するW・アレン・コブ司法別館

ニューハノバー郡は民主党共和党の二大政党に拮抗する支持を与えており、激戦郡と見られている。2004年アメリカ合衆国大統領選挙では、ジョージ・W・ブッシュを53%が支持し、対するジョン・ケリーは44%だった。同日に行われた州知事選挙では、民主党現職のマイク・イーズリーに53%の支持を与え、対抗馬の共和党パトリック・J・バランタインには45%と、大統領選挙とは反対の結果になった。

アメリカ合衆国下院議員では民主党議員、ノースカロライナ上院には共和党議員を送り、ノースカロライナ州下院には共和党員2人、民主党員1人を選出している。

ニューハノバー郡は地域のケープフェア自治体委員会のメンバーである。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は328平方マイル (849 km2)であり、このうち陸地199平方マイル (515 km2)、水域は129平方マイル (334 km2)で水域率は39.33%である[2]。ノースカロライナ州の100郡の中で、チョウォーン郡に次いで面積が小さい。

郡区

ニューハノバー郡は5つの郡区に分かれている。ケープフェア、フェデラルポイント、ハーネット、メイソンボロ、ウィルミントンの各郡区である。

カロライナビーチ

主要高規格道路

州間高速道路

アメリカ国道

  • アメリカ国道17号線
    • アメリカ国道17号線産業道路
  • アメリカ国道74号線
  • アメリカ国道76号線
  • アメリカ国道117号線
  • アメリカ国道421号線
    • アメリカ国道421号線トラック道

ノースカロライナ州道

  • ノースカロライナ州道132号線
  • ノースカロライナ州道133号線

隣接する郡

人口動態

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 160,307人
  • 世帯数: 68,183 世帯
  • 家族数: 41,591 家族
  • 人口密度: 311人/km2(806人/mi2
  • 住居数: 79,616軒
  • 住居密度: 155軒/km2(400軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成

  • イギリス系:14.3%
  • アメリカ人:13.0%
  • ドイツ系:10.6%
  • アイルランド系:10.2%

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 21.0%
  • 18-24歳: 12.0%
  • 25-44歳: 30.5%
  • 45-64歳: 23.7%
  • 65歳以上: 12.8%
  • 年齢の中央値: 36歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 93.3
    • 18歳以上: 90.7

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 26.1%
  • 結婚・同居している夫婦: 46.5%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 11.5%
  • 非家族世帯: 39.0%
  • 単身世帯: 28.9%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 8.5%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.29人
    • 家族: 2.83人

収入

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 40,172米ドル
    • 家族: 50,861米ドル
    • 性別
      • 男性: 35,801米ドル
      • 女性: 25,305米ドル
  • 人口1人あたり収入: 23,123米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 13.1%
    • 対家族数: 8.3%
    • 18歳未満: 15.7%
    • 65歳以上: 9.0%

都市と町

ニューハノーバー郡の自治体と郡区

国勢調査指定地域

  • ベイショア
  • キャッスルヘイン
  • ハイツビル
  • キングスグラント
  • カークランド
  • メイソンボロ
  • マレイズビル
  • マートルグローブ
  • オグデン
  • パイングローブ
  • シーブリーズ
  • シーゲイト
  • シルバーレイク
  • スキッパーズコーナー
  • ライツボロ

未編入の町

  • ウィルミントンビーチ
  • モンキージャンクション
ライツビルビーチ

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年9月25日閲覧。
  2. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2013年4月13日閲覧。

外部リンク

座標: 北緯34度11分 西経77度52分 / 北緯34.18度 西経77.86度 / 34.18; -77.86




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