ナタン_(預言者)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ナタン_(預言者)の意味・解説 

ナタン (預言者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/18 02:21 UTC 版)

ナタンヘブライ語: נתן‎ 、古代ギリシア語: Ναθάν英語: Nathan)とは、旧約聖書に登場する預言者ダビデ王の治世中に活躍した。

ダビデはヤハウェのために神殿を建てたい旨をナタンに打ち明けた。ナタンはそれに賛同したが、ヤハウェが夜にナタンに現れて、ダビデではなくその子孫によって永久に続く家を建てられる事を約束した(サムエル記下7:1-17、歴代誌上17:1-15)。ここで神がナタンに話されたこの約束は、後に使徒パウロヘブライ人への手紙イエス・キリストに当てはめている(ヘブライ1:5)。

その後、ダビデがバト・シェバと姦淫を犯し、バト・シェバの夫ウリヤ (ヒッタイト)英語版を殺して自分の罪を覆い隠そうとした時、ナタンは神の裁きを下すために遣わされた。ナタンは巧みなたとえ話を用いてダビデの罪の重大さを思い知らしめた。ダビデが罪を認めると、ナタンはダビデは死ぬ事はないが、バト・シェバとの間に産まれる初子は死ぬ事を宣告した(サムエル記下12:1-15)。やがてダビデとバト・シェバとの間に第二子ソロモンが産まれると、神はナタンを再び遣わし、「エディデヤ」(ヘブライ語: יְדִידְיָהּ‎, : Jedidiah)と名付けさせた(サムエル記下12:24、25)。第四子アドニヤ英語版がソロモンの王位を奪おうとした時も、ナタンは策を講じてダビデがソロモンを王位に就かせるように事態を動かし、ナタンはソロモンに油を注いだ(列王記上1:5-40)。

ナタンはヒゼキヤ王の治世ダビデ王の先見人・ガド [1]と共に、神殿での楽器の配置について指揮を取った(歴代誌下29:25)。このナタンの息子と思われる、アザリヤ英語版ザブト英語版はいずれも重要な地位に就いていた(列王記上4:5)。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ガド氏族とは異なる

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ナタン_(預言者)」の関連用語

ナタン_(預言者)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ナタン_(預言者)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのナタン (預言者) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS