ドロー・ノブ形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 06:32 UTC 版)
「ストップ (オルガン)」の記事における「ドロー・ノブ形」の解説
伝統的な引き出し式のノブによるもので、正統派のパイプ・オルガンにおいて最も採用されているものである。あるストップの音を鳴らすときはノブを引き出し、鳴らさない場合には奥に押し込む。先端の中に仕込まれている電球が点灯して、教会などの暗闇でも目視確認がしやすいようになっているものもある。 昨今の新しいパイプ・オルガンにおいては、コンビネーションを使用した切り換えによっても、実際にドロー・ノブが自動で出入りすることにより、ストップの使用状況が目視確認ができるようになっているものもある。それは、TuttiボタンやCancelボタンを押した時や、クレッシェンド・ペダルを踏んだ時においても同様のことが言える。 電子オルガンに採用されることは、コストの面から敬遠されている。教会向けを意識した電子オルガンには視覚的な効果からドロー・ノブが装備されているものの、そのほとんどはプラスチック製であり、バネと電球とを使用した簡易的なものであって、コンビネーションを切り換えてもドロー・ノブが自動で出入りすることがないのが普通である(例:ヴァイカウント「Cuntics」シリーズ,コンテント「Pastorale」シリーズ)。アーレン社の電子オルガンではドロー・ノブは木製で、コンビネーションを切り替えると実際に出入りする。
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