ドレスデンの思い出とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ドレスデンの思い出の意味・解説 

ドレスデンの思い出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/26 03:45 UTC 版)

『ドレスデンの思い出』(ドレスデンのおもいで、: Souvenir de Dresde) 作品182は、ヨハン・シュトラウス2世の弟でエドゥアルト・シュトラウス1世がおそらくウィーン1879年に作曲したポルカ・フランセーズ。演奏時間は約3分弱。

概要

エドゥアルト・シュトラウスが、ドイツへの演奏旅行からウィーン帰省後を受けておそらく作曲・成立した作品であると考えられるが、詳しいことは不明である。おそらくこのポルカは、1879年にムジークフェラインの大ホールにおけるエドゥアルト主催の恒例のサンデー・コンサートのプログラムの中でシュトラウス楽団による演奏で初演されたものと考えられる。

北ドイツの都市ハンブルクのアウグスト・クランツ社による1880年4月頃刊行の初版のピアノ2手用楽譜の表紙絵には、「北のフィレンツェ」の愛称を持つザクセン王国の首都である古都ドレスデンのエルベ河沿いに建つカトリック宮廷教会の姿が描かれている。曲想も厳粛な趣の短調による主部と、どこか懐かしさを回想する様な長調によるトリオ部分から対比構成される魅力的なもので、ゆったりと楽想展開する独特な趣のポルカである。

ちなみに、兄のヨハン・シュトラウス2世は、功なり名を遂げた晩年にあった1897年にドレスデンと関連したタイトルを持つ『エルベのほとり』(op.477)と題した陽気な内容の最後のオリジナル・ワルツを作曲して、生涯の早い頃から自分の存在と音楽に好意と友好関係を見い出してくれたザクセンの都に敬意を払ってもいる。

参考文献

  • A・Weinmann:Verzeichnis sämtlicher Werke von Josef und Eduard Strauss.1967(Ludwig Krenn,Wien)
  • スウェーデンのヨハン・シュトラウス協会の協会自主制作盤「Strauss-Konzert]によるCD(指揮:Rils-Gunnar Burlin,演奏:Stockholms Symfoniorkester、2012年4月15日録音)



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドレスデンの思い出」の関連用語

ドレスデンの思い出のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドレスデンの思い出のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドレスデンの思い出 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS