トログタライトとは? わかりやすく解説

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トログタライト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/09 08:00 UTC 版)

トログタライト
オースタボシュアイト、銅スクロドフスカ石水晶と茶色の酸化トログタライトからなるムソノイ鉱山産出の標本。Howard Belskyコレクション。
分類 セレン化鉱物
シュツルンツ分類 2.EB.05a
Dana Classification 2.12.1.5
化学式 CoSe2
結晶系 立方晶系
対称 Pa3
晶癖 不規則粒状
モース硬度 3.5-5.5
光沢 金属光沢
ローズバイオレット
透明度 不透明
密度 7.12 (計算) 7.09 (合成)
多色性 None
蛍光 None
溶解度 不溶
不純物 パラジウム
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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トログタライト(Trogtalite)は、化学式CoSe2の希少なセレン化鉱物である。Co2+イオンとSe22−イオンから構成され、立方晶系に結晶化する。黄鉄鉱グループに分類される。色はローズバイオレットで、結晶は不透明である[1]。常に粒状として見られる。ハスト鉱(Hastite)との同質二像と考えられていたが、これは2009年に否定され[2]、ハスト鉱はセレン鉄鉱英語版であるとされた[3]クルタ鉱英語版と一連の固溶体を形成する。

発生

1965年にドイツハルツ山地ラウテンタールのトログタル採石場で発見され、この場所に因んで命名された。しばしばこの場所で、セレン鉛鉱の連晶として発生する。また、コンゴ民主共和国カタンガ州コルヴェジの銅コバルト鉱山であるムソノイ鉱山や、アルゼンチンではTuminico鉱山、またラ・リオハ州のLos Llantenesでも見られる。しばしば、セレン鉛鉱、セレン鉄鉱、ボルンハルト鉱、自然セレン、オースタボシュアイト等とともに見られる[4]

出典

  1. ^ Trogtalite: Trogtalite mineral information and data.”. www.mindat.org. 2016年10月20日閲覧。
  2. ^ Frank N. Keutsch, Hans-Jürgen Förster, Chris J. Stanley, Dieter Rhede (September 11, 2009). “The discreditation of hastite, the orthorhombic dimorph of CoSe2, and observations on trogtalite, cubic CoSe2, from the type locality.”. Canadian Mineralogist 47 (4): 969–976. doi:10.3749/canmin.47.4.969. http://canmin.geoscienceworld.org/content/47/4/969. 
  3. ^ Hastite: Hastite mineral information and data.”. www.mindat.org. 2016年10月20日閲覧。
  4. ^ Handbook of mineralogy, trogtalite”. 2022年11月15日閲覧。




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