トリシクロヘキシルホスフィンとは? わかりやすく解説

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トリシクロヘキシルホスフィン

分子式C18H33P
その他の名称Tricyclohexylphosphine、Tri(cyclohexyl)phosphine、Triscyclohexylphosphine、Tris(cyclohexyl)phosphine
体系名:トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(シクロヘキシル)ホスフィン、トリスシクロヘキシルホスフィン、トリス(シクロヘキシル)ホスフィン


トリシクロヘキシルホスフィン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/20 15:39 UTC 版)

トリシクロヘキシルホスフィン
識別情報
CAS登録番号 2622-14-2 
PubChem 75806
ChemSpider 68315 
特性
化学式 C18H33P
モル質量 280.43 g mol−1
示性式 P(C6H11)3
外観 白色個体
融点

82 °C, 355 K, 180 °F

への溶解度 有機溶媒
危険性
主な危険性 毒性
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

トリシクロヘキシルホスフィン(英語:Tricyclohexylphosphine)は、リンに3個のシクロヘキサンが結合した三級ホスフィンである。多くの場合、Cyはシクロヘキシル基を表すことからPCy3と略記される。 一般的に、有機金属化学における配位子として使用される。

特長

特長として、高い塩基性(pKa = 9.7)[1] と大きな配位子円錐角(170°)がある[2][3]

用途

P(Cy)3錯体として有名な物に、2005年ノーベル化学賞に選ばれたメタセシス反応に使用されるグラブス触媒や、均一系水素添加触媒クラブトリー触媒がある。

出典

  1. ^ Streuli, C. A. (1960). “Determination of Basicity of Substituted Phosphines by Nonaqueous Titrimetry”. Analyt. Chem. 32: 985–987. doi:10.1021/ac60164a027. 
  2. ^ Bush, R. C.; Angelici, R. J. (1988). “Phosphine basicities as determined by enthalpies of protonation”. Inorg. Chem. 27 (4): 681–686. doi:10.1021/ic00277a022. 
  3. ^ Immirzi, A.; Musco, A. (1977). “A Method to Measure the Size of Phosphorus Ligands in Coordination Complexes”. Inorg. Chim. Acta 25: L41–42. doi:10.1016/S0020-1693(00)95635-4. 


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