トミー・ジョゼフとは? わかりやすく解説

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トミー・ジョゼフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/14 12:15 UTC 版)

トミー・ジョゼフ
Tommy Joseph
ボルチモア・オリオールズ コーチ補佐
AA級リッチモンド・フライングスクウォーレルズでの現役時代
(2012年7月11日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 アリゾナ州フェニックス
生年月日 (1991-07-16) 1991年7月16日(33歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
255 lb =約115.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手
プロ入り 2009年 MLBドラフト2巡目
初出場 MLB/ 2016年5月13日
KBO/ 2019年3月23日
最終出場 MLB/ 2017年9月30日
KBO/ 2019年6月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴

トーマス・リチャード・ジョゼフThomas Richard Joseph, 1991年7月16日 - )は、アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス出身の元プロ野球選手一塁手)。右投右打。現在は、MLBボルチモア・オリオールズの打撃コーチ補佐を務める。

愛称はトジョToJo[1]

経歴

プロ入りとジャイアンツ傘下時代

2009年MLBドラフト2巡目(全体55位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名され、プロ入り。当時のポジションは捕手だった。

2010年、傘下のA級オーガスタ・グリーンジャケッツ英語版でプロデビュー。117試合に出場して打率.236、16本塁打、68打点を記録した。

2011年はA+級サンノゼ・ジャイアンツ英語版でプレーし、127試合に出場して打率.270、22本塁打、95打点、1盗塁を記録した。

2012年はAA級リッチモンド・フライングスクウォーレルズでプレーし、7月に行われたAA級のオールスターのメンバー(イースタンリーグ)に選出された。

フィリーズ時代

2012年7月31日にハンター・ペンスとのトレードで、ネイト・シャーホルツセス・ロジンと共にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[2]。移籍後は傘下のAA級レディング・フィリーズへ配属され、移籍前を含めた2チーム合計で108試合に出場して打率.257、11本塁打、48打点を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ピオリア・ハベリーナズ英語版に所属した。

2013年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズ、A+級クリアウォーター・スレッシャーズ、AA級レディング・ファイティン・フィルズ[注 1]、AAA級リーハイバレー・アイアンピッグスでプレーし、4チーム合計で36試合に出場して打率.179、3本塁打、16打点を記録した。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[3]

2014年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズとAA級レディングでプレーし、2チーム合計で27試合に出場して打率.276、5本塁打、20打点を記録した。

2015年より一塁手に転向した。この年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズとAAA級リーハイバレーでプレーし、2チーム合計で58試合に出場して打率.241、6本塁打、28打点を記録した。

2016年の開幕はAAA級リーハイバレーで迎え、5月13日にメジャー初昇格を果たした[4]。同日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビューすると、17日のマイアミ・マーリンズ戦ではメジャー初本塁打を放った[5]。以後、一塁手のレギュラー格に定着して107試合に出場すると、打率.257、21本塁打、47打点、1盗塁を記録した。また、Topps ルーキーオールスターチーム英語版(一塁手部門)に選ばれた。

2017年は142試合に出場して打率.240、22本塁打、69打点、1盗塁を記録した。

2018年3月12日にジェイク・アリエータの加入に伴い、DFAとなった[6]

レンジャーズ傘下時代

2018年3月19日にウェイバー公示を経てテキサス・レンジャーズへ移籍した[7]。3月29日にDFAとなり[8]、4月2日にマイナー契約となって傘下のAAA級ラウンドロック・エクスプレスへ降格した[9]

LG時代

2018年11月28日にKBOLGツインズと契約した[10]2019年は開幕から試合に出場して打率.274、9本塁打、36打点を記録した。7月10日にウェイバー公示され、17日に自由契約となった[11]

レッドソックス傘下時代

2019年8月5日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ。移籍後は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッドソックスとAA級ポートランド・シードッグスでプレーし、2チーム合計で15試合に出場して打率.263、1本塁打、7打点を記録した。

2020年COVID-19の影響でマイナーリーグの試合が開催されなかったため、レッドソックス傘下での公式戦の出場は無かった。そのため、この年は独立リーグであるコンステレーション・エナジー・リーグ英語版に所属するチーム・テキサスでプレーし、4試合に出場して打率.333、1本塁打、2打点を記録した。オフの11月2日にレッドソックスからFAとなった[8]

引退後

2021年にはニューヨーク・メッツ傘下のA級セントルーシー・メッツの打撃コーチに就任し[12]、1年間務めた。

2022年にはメッツ傘下のAA級ビンガムトン・ランブルポニーズの打撃コーチに就任し[13]、1年間務めた。

2023年にはジャイアンツ傘下のA+級ユージーン・エメラルズ英語版[注 2]の打撃コーチに就任し[14]、1年間務めた。

2024年にはシアトル・マリナーズの打撃コーチ補佐に就任し[15]、1年間務めた。

2025年シーズンからはボルチモア・オリオールズの打撃コーチ補佐を務める[16]

プレースタイル

打撃では、マイナーリーグで10代の頃に2年連続16本塁打以上を放った実績がある[17]。左右別では左投手を得意にしており、対右が打率.248、OPS0.774に対し、対左は同.281、0.912である[18]。また、初球に強く打率.359、4本塁打、11打点、OPS1.077という成績を記録している (左右別も、いずれも2016年) [19]

守備面では、元々は捕手だったが、ファウルチップによる脳震盪の影響でポジションを変わり、一塁手となった[20]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2016 PHI 107 347 315 47 81 15 0 21 159 47 1 1 0 6 22 0 4 75 11 .257 .308 .505 .813
2017 142 533 495 51 119 27 1 22 214 69 1 0 0 3 33 1 2 129 21 .240 .289 .432 .721
2019 LG 55 217 197 17 54 3 0 9 84 36 0 1 0 2 14 0 4 46 3 .274 .332 .426 .758
MLB:2年 249 880 810 98 200 42 1 43 373 116 2 1 0 9 55 1 6 204 32 .247 .297 .460 .757
KBO:1年 55 217 197 17 54 3 0 9 84 36 0 1 0 2 14 0 4 46 3 .274 .332 .426 .758

年度別守備成績



一塁(1B)












2016 PHI 97 612 36 7 69 .989
2017 130 948 58 8 99 .992
MLB 227 1560 94 15 168 .991
  • 2018年度シーズン終了時

表彰

MLB
  • Topps ルーキーオールスターチーム英語版 (一塁手部門:2016年)[注 3]

記録

MiLB

背番号

  • 19(2016年 - 2017年)
  • 50(2019年)
  • 81(2024年)

脚注

注釈

  1. ^ 2013年より球団名変更
  2. ^ 2021年よりジャイアンツ傘下
  3. ^ 通称「新人ベストナイン」。選出対象となる新人扱い選手を両リーグ統一した中で、各守備位置ごとに各球団監督の投票により選出される(例えばシルバースラッガー賞のように各リーグごとに選出されるのではない)。

出典

  1. ^ Todd Zolecki (2017年8月24日). “Breakdown of Phillies' Players Weekend names” (英語). MLB.com. 2018年4月3日閲覧。
  2. ^ Phillies trade Pence to Giants” (英語). MLB.com (2012年7月31日). 2012年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月18日閲覧。
  3. ^ Todd Zolecki (2013年11月20日). “Phillies add four prospects to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2016年8月18日閲覧。
  4. ^ Matt Gelb (2016年5月13日). “Phillies promote Tommy Joseph from triple A” (英語). Philly.com. 2016年8月18日閲覧。
  5. ^ Matt Gelb (2016年5月19日). “Joseph hits first homer as Phillies beat Marlins” (英語). http://articles.philly.com/2016-05-19/sports/73180430_1_tommy-joseph-pete-mackanin-marcell-ozuna 2016年8月18日閲覧。 
  6. ^ Todd Zolecki (2018年3月12日). “Phils DFA Joseph to make room for Arrieta” (英語). MLB.com. 2018年3月13日閲覧。
  7. ^ Matt Kelly (2018年3月19日). “Rangers get Joseph on waiver claim” (英語). MLB.com. 2018年3月20日閲覧。
  8. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2021年5月14日閲覧。
  9. ^ Rangers call up Colon to start tonight” (英語). MLB.com (2018年4月2日). 2018年4月3日閲覧。
  10. ^ LG트윈스, 외국인 선수 토미 조셉 계약 체결” (韓国語). LG TWINS (2018年11月28日). 2018年11月28日閲覧。
  11. ^ LG트윈스, 새 외국인 선수 카를로스 페게로 영입” (韓国語). LG TWINS (2019年7月10日). 2019年7月10日閲覧。
  12. ^ Reid Brignac Named St. Lucie Mets Manager” (英語). MiLB.com (2021年3月4日). 2021年5月14日閲覧。
  13. ^ John Sheridan (2022年1月6日). “Binghamton Rumble Ponies Announce 2022 Coaching Staff” (英語). Mets Minors.com. 2025年1月13日閲覧。
  14. ^ Jeff Young (2023年3月8日). “SF Giants bring back a couple of familiar faces as minor league coaches” (英語). Around the Foghorn.com. 2025年1月13日閲覧。
  15. ^ Anthony Franco (2023年12月7日). “Mariners Finalize Coaching Staff” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年1月13日閲覧。
  16. ^ Jake Rill (2024年11月15日). “Asche tabbed as Orioles' hitting coach (source)” (英語). MLB.com. 2025年1月13日閲覧。
  17. ^ Tommy Joseph Minor, Fall & Winter Leagues Statistics & History - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年8月15日閲覧。
  18. ^ Tommy Joseph 2016 Batting Splits - Platoon Splits - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年8月15日閲覧。
  19. ^ Tommy Joseph 2016 Batting Splits - Count/Balls-Strikes - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年8月15日閲覧。
  20. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2017』廣済堂出版、2017年、315頁。ISBN 978-4-331-52084-0 

関連項目

外部リンク




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