トゥアハ・デ・ダナーン族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 07:10 UTC 版)
「神話物語群」の記事における「トゥアハ・デ・ダナーン族」の解説
フィル・ヴォルグ族はトゥアハ・デ・ダナーン族、即ち、「ダーナ女神の一族」によってアイルランドから追い出された。トゥアハ・デ・ダナーン族は、ネヴェズの子孫であり、北の暗い雲がたちこめる地からやってきた。彼等は絶対に引き返さないようにするため、到着した海岸で船を燃やした。彼等はマグ・トゥレド(Magh Tuiredh)の最初の戦いで、フィル・ヴォルグ族の王エオヒド(英語版)を倒したが、彼等の王ヌアザは、戦いの中で腕を失ってしまった。不完全な肉体となってしまった彼は王の資格を失い、フォモールとの混血であるブレスが、彼の後を継いで、王となった。彼は、アイルランドの最初の大王となった。 ブレスは暴君となり、トゥアハ・デ・ダナーン族をフォモールの圧制下に置いた。たまりかねて、ヌアザは銀の義手を装着することで王となる権利を回復、トゥアハ・デ・ダナーン族を率いてフォモールと戦った。二度目のモイトゥラの戦いである。ヌアザはフォモールの王バロールによって斃されたが、バロールは予言されたとおり、ヌアザの孫であるルーによって斃された。ルーはトゥアハ・デ・ダナーン族の次の王になった。 トゥアハ・デ・ダナーン族は戦車(チャリオット)とドルイド制度をアイルランドにもたらしたと言われている。
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