データ駆動処理と手続き的制御
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/13 06:58 UTC 版)
「推論エンジン」の記事における「データ駆動処理と手続き的制御」の解説
推論エンジンの制御はデータ格納部の状態を頻繁に評価することに基づいており、静的なプログラムの制御構造には依存しない。このような処理を「データ駆動」あるいは「パターン誘導」と言い、一般的な手続き的制御と対比される。規則はデータを介してのみ相互にやり取りが発生するのであって、一般的なプログラミング言語では手続きや関数は明示的に互いに呼び出しあう。命令とは異なり、規則は逐次的に実行されず、規則群だけを見てもどれが次に実行されるかは分からず、推論エンジンがいつ停止するかもわからない。 手続き的処理では、問題領域についての知識は制御構造の中に命令としてちりばめられるが、推論エンジンでは知識(規則)と制御(推論エンジン)がより明確に分離されている。オブジェクト指向プログラミングは、それらの中間レベルの分離がなされていると言える。
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