ダグラス・サークとは? わかりやすく解説

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ダグラス・サーク

(デトレフ・ジールク から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 09:47 UTC 版)

ダグラス・サーク
Douglas Sirk
1955年
本名 Hans Detlef Sierck
ハンス・デトレフ・ジールク
生年月日 (1897-04-26) 1897年4月26日
没年月日 (1987-01-14) 1987年1月14日(89歳没)
出生地 ハンブルク
死没地 ルガーノ
受賞
ヴェネツィア国際映画祭
ミュージカル作品賞
1937年『世界の涯てに』
ゴールデングローブ賞
国際映画賞
1957年大空の凱歌
その他の賞
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ダグラス・サーク(Douglas Sirk, 本名:Hans Detlef Sierck, 1897年4月26日 - 1987年1月14日)は、ドイツ出身の映画監督ハリウッドでも活躍した。『心のともしび』 (1954年)や『悲しみは空の彼方に』 (1959年)といったメロドラマで多数傑作を残したため、サイレント時代から1940年代まで活躍したフランク・ボーゼイギと並んで『メロドラマの巨匠』と言われている。

略歴

デンマーク人の両親の元、ハンブルクに生まれ、ドイツとデンマークで育つ。ヴァイマル共和政の元で舞台監督としてキャリアをスタートさせ、1934年にはウーファで映画製作にも携わる。しかし妻がユダヤ人だったため、ナチスの弾圧を逃れ、1937年にドイツを離れアメリカへ亡命。デトレフ・ジールクというドイツ的な名では仕事につけないため、ダグラス・サークと改名する。

1942年にハリウッドで反ナチ映画『ヒットラーの狂人』を監督した。しばらく下積みが続いた後、1952年から1958年まではユニバーサル映画メロドラマを連作、その他西部劇なども監督した。

1970年代にドイツに戻り、1987年にスイスで没した。

1955年(昭和30年)9月10日に来日している。

余談

作品の再評価により、1980年のカンヌ国際映画祭では審査委員長に選ばれる予定であったが、依頼の電文が手違いでカーク・ダグラスに送られてしまい、その年の審査委員長になることはできなかった[1]

主な監督作品

  • エイプリル・フール April April !(1935)
  • 沼の家の娘 Das Mädchen vom Moorhof (1935)
  • 社会の柱 Stützen der Gesellschaft(1935)
  • 第九交響楽 Schlußakkord (1935)
  • 思ひ出の曲 Das Hofkonzert (1936)
  • 世界の涯てに Zu neuen Ufern (1937)
  • 南の誘惑 La Habanera (1937)
  • 小悪党 Boefje (1939)
  • ヒットラーの狂人 Hitler's Madman (1943)
  • 夏の嵐 Summer Storm (1944)
  • パリのスキャンダル A Scandal in Paris (1946)
  • 奇妙な女 The Strange Woman (1946) ※一部演出
  • 誘拐魔 Lured/Personal Column (1947)
  • 眠りの館 Sleep, My Love (1948) (シネクラブ上映)
  • ちょっとフランス風 Slightly French (1948)
  • ショックプルーフ Shockproof (1949
  • 奇蹟 The First Legion (1951)
  • 丘の雷鳴 Thunder on the Hill (1951)
  • ステキなパパの作り方 Week-End with Father (1951)
  • 突然の花嫁 No Room for The Groom (1952)
  • ぼくの彼女はどこ? Has Anybody Seen My Gal? (1952)
  • わたしの願い All I Desire (1953)
  • 私を町まで連れてって Take Me to Town (1953)
  • 僕と祭りであわないかい? Meet Me at the Fair (1953)
  • 異教徒の旗印 Sign of the Pagan (1954)
  • 心のともしび Magnificent Obsession (1954)
  • アパッチの怒り Taza, Son of Cochise (1954)
  • 自由の旗風 Captain Lightfoot (1955)
  • 天はすべて許し給う All That Heaven Allows (1955) (シネクラブ上映)※ビデオタイトルは「天が許し給うすべて」「天の許し給うものすべて」
  • 風と共に散る Written on the Wind (1956)
  • いつも明日はある There's Always Tomorrow (1956)
  • 大空の凱歌 Battle Hymn (1957)
  • 間奏曲 Interlude (1957)
  • 翼に賭ける命 The Tarnished Angel (1957)
  • 愛する時と死する時 A Time to Love and A Time to Die (1958)
  • 悲しみは空の彼方に Imitation of Life (1959)

脚注

  1. ^ 『映画 果てしなきベストテン』(山田宏一、草思社、2013年)p387

日本語文献

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