デシャチーナとは? わかりやすく解説

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デシャチーナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/15 05:55 UTC 版)

デシャチーナロシア語: десятина) は、かつてロシアなどで使用されていた面積単位である。

概要

農地に対して用いられ、1デシャチーナは、長方形の一辺が40サージェンと80サージェンからなる土地を意味していた[1]:617-618

SIでは1デシャチーナは10925平方メートル(1.0925ヘクタール)である[2]

デシャチーナ(десятина)は単数形であり、複数形はデシャチン(десятины)であるが、日本語では複数であっても「デシャチーナ」と訳すのが通例となっている[1]:614,618,627[3][4]

もともとは尺貫法ヤード・ポンド法エーカー、ヨーロッパで使われたモルゲンと同じく、「成人1人の1年分の穀物が生産できる面積」であったと考えられる。反やエーカーやモルゲンに比べてデシャチーナが広いのは、気候の寒冷なロシアでは、単位面積当たりの穀物の生産量が低かったからであろう。

出典

  1. ^ a b 梶川伸一「<研究ノート>最近のロシア農民史研究について : 農村共同体を中心に」『史林』第73巻第4号、京都大学史学研究会、1990年7月1日。 
  2. ^ 小長谷有紀「モンゴルにおける農業開発史 : 開発と保全の均衡を求めて」『国立民族学博物館研究報告』第35巻第1号、国立民族学博物館、2010年11月15日、73頁。 
  3. ^ 露領樺太 (上・完)」『北海タイムス』(神戸大学経済経営研究所)1919年11月。2021年3月2日閲覧。「製図を終たる地は二万六千露里平方(二百六十万デシャチーナ)に及び」
  4. ^ 太田正一6月27日」『プリーシヴィンの日記』成文社、2012年2月26日http://www.seibunsha.net/prishivin/p98.html2021年3月2日閲覧。「農民たちが1年目のクローヴァー畑(90デシャチーナ)を踏み荒らし細分化したうえに鋤き返してしまった。」 



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