チョバン・ムスタファ・パシャとは? わかりやすく解説

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チョバン・ムスタファ・パシャ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 13:38 UTC 版)

スコピエのムスタファ・パシャ・モスク

チョバン・ムスタファ・パシャトルコ語Çoban Mustafa Paşa、1529年没)は、オスマン帝国の軍人、政治家。ボスニア・ヘルツェゴビナまたはセルビアサンザクで生まれたとされる[1]

デヴシルメの出であり、そこからイェニチェリとして頭角を現し、徐々に階級を上げた。カプシバシュ(kapıcıbaşı、宮廷の門番)やワズィール宰相)、ベイレルベイ(知事)を務めた。

カプシバシュを務めた後、ムスタファは1511年にバヤズィト2世の下でワズィールに任命された。スレイマン1世の治世では、1522年にエジプト州ベイレルベイに任命され、1年間務めた[2][3][4]

また、チョバン・ムスタファ・パジャは、軍の指揮官としてもスレイマン1世に仕えた。1521年のベオグラード包囲戦と、1522年のロードス包囲戦では、部隊を率い、オスマン帝国に決定的な勝利をもたらした。ロードス包囲戦の活躍により、チョバン・ムスタファ・パジャはSerdar-ı Ekrem (戦闘で活躍したワズィールに与えられる称号)を得た。

チョバン・ムスタファ・パジャは1529年、ウィーン包囲戦に向かう途中で死去した。

遺産

チョバン・ムスタファ・パジャが建造したと伝わる橋(ブルガリア、スヴィレンラード)

1492年、チョバン・ムスタファ・パジャは自身の名を冠したモスクスコピエに建設した[5]

また、ムスタファ・パシャはブルガリア南部のマリツァ川に、スヴィレングラード英語版を建設し、自らの名を冠してムスタファ・パシャ橋と名付けた。この橋は、現在はスヴィレングラードの古い橋英語版として知られている[1]

ムスタファ・パシャの霊廟はトルコゲブゼにある[3]。これは、ムスタファ・パシャが生前に建てたもので、1522年に完成した[2]

外部リンク

マリツァ川のムスタファ・パシャ橋の全景

参考文献

  • The Ottomans”. Egypt State Information Service. 2013年10月10日閲覧。
  • Süreyya, Bey M, Nuri Akbayar, and Seyit A. Kahraman. Sicill-i Osmanî. Beşiktaş, İstanbul: Kültür Bakanlığı ile Türkiye Ekonomik ve Toplumsal Tarih Vakfı'nın ortak yayınıdır, 1996. Print.

チョバン・ムスタファ・パシャ(英語版)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 14:02 UTC 版)

夢の雫、黄金の鳥籠」の記事における「チョバン・ムスタファ・パシャ(英語版)」の解説

第二宰相(ヴェジール・サーニ)。ロードス島攻略戦においては総司令官(セルアルケス)を務めるも、敵の籠城を破ることが出来ず降格となる。責任を取る形で、急死したエジプト総督(ムスル・ベイレルベイ)の後任命じられる

※この「チョバン・ムスタファ・パシャ(英語版)」の解説は、「夢の雫、黄金の鳥籠」の解説の一部です。
「チョバン・ムスタファ・パシャ(英語版)」を含む「夢の雫、黄金の鳥籠」の記事については、「夢の雫、黄金の鳥籠」の概要を参照ください。

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