チェロとコントラバスのための二重奏曲_(ロッシーニ)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > チェロとコントラバスのための二重奏曲_(ロッシーニ)の意味・解説 

チェロとコントラバスのための二重奏曲 (ロッシーニ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 14:41 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

チェロとコントラバスのための二重奏曲ニ長調Duetto per Violoncello e Contrabasso)は、1824年ジョアキーノ・ロッシーニによって作曲された楽曲。

作曲と初演

ロッシーニは当時、財界の有力者と多くの交友関係を持っており、この曲はロンドンの有力な銀行家であるデイヴィッド・サロモンズを縁者に持つフィリップ・ジョセフのために作曲されたものである。ジョセフはアマチュアのコントラバス演奏家としてドメニコ・ドラゴネッティに師事していた。サロモンズ邸での私的初演ではジョセフがコントラバスを演奏し、チェロはドラゴネッティが受け持った(ドラゴネッティはコントラバスのほかに、しばしばチェロも演奏していた)[1]

楽譜は初演後一度も演奏・出版されることもなく、1968年になってようやくサロモンズの遺品から発見されて競売にかけられ、翌1969年に出版された。

構成

第1楽章:Allegro

ニ長調 4/4拍子 二部形式

二台の楽器の掛け合いによって構成される。後半部では、提示部が調を変えて再現される。

第2楽章:Andante mosso[1]

変ロ長調 3/4拍子 三部形式

チェロとコントラバスが順に主題を提示したのち、ト短調の中間部に入る。第三部ではチェロが主題を短く再現し、中間部の終結句がふたたび現れ終止する。

第3楽章:Allegro

ニ長調 3/4拍子 コーダを伴う三部形式

コントラバスによる3度上昇の反復リズムに乗ってチェロが軽快な主題を提示する。コントラバスがイ長調で主題を模倣するところから中間部となる。再現部ののち、中間部の終結句を発展させたコーダによって楽曲を締めくくる。

編成

チェロコントラバス各1

脚注

  1. ^ a b Philip Gossett,Duetto per Violoncello e Contrabbasso,Baerenreiter-Verlag,2008,p.V

参考文献

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チェロとコントラバスのための二重奏曲_(ロッシーニ)」の関連用語

チェロとコントラバスのための二重奏曲_(ロッシーニ)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チェロとコントラバスのための二重奏曲_(ロッシーニ)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチェロとコントラバスのための二重奏曲 (ロッシーニ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS