ゼネラル・エレクトリック GE-36とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 工業製品 > エンジン > ジェットエンジン > ゼネラル・エレクトリック GE-36の意味・解説 

ゼネラル・エレクトリック GE-36

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 03:12 UTC 版)

ゼネラルエレクトリック GE36

GE36エンジンはゼネラルエレクトリック エアクラフトエンジンズにより開発された実験段階の航空機エンジンでターボファンエンジンターボプロップエンジンとを組み合わせた構成を持ち、「アンダクテッドファン」 (Unducted Fan;UDF) または「プロップファン」とも呼ばれた。

このエンジンは、F/A-18などに採用されている傑作機ゼネラル・エレクトリック F404軍用ターボファンを基にして開発された。F404からの混合排気流が、7段式の低圧タービンを駆動するようにして排出された。その低圧タービンでは、静翼を取り付けたリングは固定されず自由に回転できて、動翼と反対向きに回転した。外部取付の回転翼のうち、1セットが可変ピッチ式となっていて、そのファンブレードが低圧タービンの動翼系とつながっており、別のセットが、逆向きに回転する低圧タービンの静翼系につながっていた。

回転翼がシャムシール型の弧を描く形状となっているために、高速飛行時に障害となるプロペラ端での衝撃波の発生が抑制され、高速飛行(約マッハ0.75)が達成された。GEは、従来の高速回転の低圧タービンとギアボックスでの減速とを組み合わせる構成の代わりに、(実効的に)14段の低圧タービンを使用して回転翼を駆動した。

1988年のファーンボロ航空ショーでMD-81に搭載され展示されたGE36

1980年代に150席級の旅客機であるボーイング7J7(計画のみ)やMD-94Xへの採用が検討されていた。きわめて低燃費であることが実証されたものの、試験エンジンを取り付けた飛行機でのキャビンに伝わる騒音のレベルは、エンジンが後方尾部に設置され、搭乗者が聴覚保護具を装着してもなお問題であった。

脚注

外部リンク


「ゼネラル・エレクトリック GE-36」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ゼネラル・エレクトリック GE-36」の関連用語

ゼネラル・エレクトリック GE-36のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ゼネラル・エレクトリック GE-36のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのゼネラル・エレクトリック GE-36 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS