シェルバン・ゲネア
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/29 05:38 UTC 版)
シェルバン・ゲネア(Șerban Ghenea)は、カナダのレコーディング・エンジニア[1]。グラミー賞に45回ノミネートされ、21回受賞している[2]。
概要
ゲネアはルーマニアで生まれ、1976年に家族と共にモントリオールに移住した。その後、ジョン・アボット・カレッジ、コンコルディア大学、そしてマギル大学に通った[3]。
ゲネアの息子、アレックスもレコーディング・エンジニアおよびプロデューサーである。66回目(2024年)および67回目(2025年)のグラミー賞では、シェルバンとアレックスは別々の録音で「ベスト・ダンス・ポップ・レコーディング」部門にノミネートされた[4]。
キャリア
ゲネアのキャリアは、1993年に彼のガールフレンド(現在の妻)を訪ねた際、テディ・ライリーとの偶然の出会いから始まった。その結果、ライリーは彼を社内のレコーディング・エンジニアとして雇うことになった[3]。手がけたアーティストに、ジュース・ワールド、アリアナ・グランデ、アデル、テイラー・スウィフト、ザ・ウィークエンド、レディー・ガガ、デミ・ロヴァート、ブルーノ・マーズ、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイクなどが含まれている。また、ライリーと共に、マイケル・ジャクソンやブラックストリートのプロジェクトにも携わった[5]。
受賞
ゲネアは2004年、46回目のグラミー賞でジャスティン・ティンバーレイクの『Justified』で初めてグラミー賞を受賞した[6]。2024年現在、ゲネアはグラミー賞に45回ノミネートされ、[4]21回のグラミー賞と3回のラテン・グラミー賞を受賞している[5]。グラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーでを5回受賞している。受賞したアルバムは、テイラー・スウィフトの『1989』(2014年)、『Folklore』(2020年)、『Midnights』(2022年)、アデルの『25』(2015年)、ブルーノ・マーズの『24K Magic』(2016年)である[7]。また、シャキーラの『Fijación Oral, Vol. 1』(2005年)でラテン・グラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーも受賞している。
出典
- ^ Martoccio, Angie (10 November 2023). “Why Is This Engineer-Mixer Among the Top 2024 Grammy Nominees?”. Rolling Stone .
- ^ “Serban Ghenea” (2024年8月4日). 2025年3月29日閲覧。
- ^ a b “Grammy winner Serban Ghenea has 24K Magic touch as mixing engineer”. montrealgazette.com. 2025年3月29日閲覧。
- ^ a b “Grammy winner Serban Ghenea has 24K Magic touch as mixing engineer”. 2025年3月29日閲覧。
- ^ a b Moayeri, Lily (2021年11月29日). “Hitmaker of the Month: Master Mixer Serban Ghenea Keeps the Weeknd, Doja Cat and Ariana Grande in His Own Mix”. Variety. 2021年12月10日閲覧。
- ^ “Why Is This Engineer-Mixer Among the Top 2024 Grammy Nominees?”. 2025年3月29日閲覧。
- ^ “Serban Ghenea”. GRAMMY.com. 2024年2月8日閲覧。
外部リンク
- Serban Ghenea at Discogs
- シェルバン・ゲネア - IMDb
- Serban Ghenea at Variety
- Serban Ghenea at Genius
- シェルバン・ゲネアのページへのリンク