セランポール・トリオとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > セランポール・トリオの意味・解説 

セランポール・トリオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 02:21 UTC 版)

セランポール・トリオ(Serampore Trio)とは、ジョシュア・マーシュマン英語版[1]ウィリアム・ケアリー[2]ウィリアム・ウォード英語版[3]の3人のイギリス宣教師に付けられた名称である。彼らは、18世紀にバプテストの伝道の拡大のため、1792年にイギリスからショーリヤ(Shaurya)に、1800年に他の2人がベンガルに来航した。彼らは、カルカッタの北から13キロメートル離れたセランポール英語版という村を拠点としたため、彼らはセランポール・トリオと呼ばれた[4]

セランポールの新しい大学

1818年7月5日、彼ら(彼らのチームの他にもう一人)は、「アジア人、キリスト教徒、その他の若者に東洋文学とヨーロッパの科学を教えるための大学」の新設を提案する趣意書(マーシュマンが執筆)を発表した。こうして誕生したのがセランポール大学英語版 で現在まで存続している。

資金が乏しい時期もあり、資金の不正使用を疑う誤った噂が流れ、ウォードがアメリカで集めていた資金の流れが途絶えた後、ケアリーは次のように記している。「マーシュマン博士は私と同じくらい貧しく、ヨーロッパで3、4人の困窮した親族を救うために毎月わずかな額を工面するのがやっとです。私は多くの財産を持っていたかもしれないが、食べるもの、飲むもの、着るものを除いて、宣教のためにすべてを捧げてきた。マーシュマン博士も同じことをしたし、ウォード氏も同様だった」。

3人の目的は、あらゆる「カースト、肌の色、国籍」の学生に文系理系の教育を施し、インドで成長する教会で宣教する人材を育成することだった(参考en:Christianity in India)。

大学は設立当初からエキュメニカルであったが、これは、キリスト教のどの教派からも容易に支援を受けることができないことを意味した。1818年以前、セランポール・トリオは、自分たちの子供や先住インド人の子どもたち(女性を含む)に教育を提供するために協力していた。

画像

脚注

  1. ^ J.C.Marshman - Carey, Marshman & Ward (1864)
  2. ^ Beck, James R. Dorothy Carey: The Tragic and Untold Story of Mrs. William Carey. Grand Rapids: Baker Book House, 1992.
  3. ^ Stennett's "Memoirs of Life of William Ward", 1825
  4. ^ Christian mission to Muslims: the record : Anglican and Reformed approaches ... By Lyle L. Vander Werff

参考文献

  • Arts of transitional India twentieth century, Volume 1 By Vinayak Purohit
  • National Council of Churches review, Volume 126
  • Muslims and missionaries in pre-mutiny India By Avril Ann Powell
  • Banglapedia: national encyclopedia of Bangladesh, Volume 3
  • Encyclopedia of evangelicalism By Randall Herbert Balmer
  • Christianity Today





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  セランポール・トリオのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「セランポール・トリオ」の関連用語

セランポール・トリオのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



セランポール・トリオのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのセランポール・トリオ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS