スマートコンタクトレンズ
【英】smart contact lens
スマートコンタクトレンズとは、スマートデバイスとしての機能を持つコンタクトレンズのことである。Googleが2014年1月に開発プロジェクトの立ち上げを公表した。
Googleが開発を試みているスマートコンタクトレンズは、コンタクトレンズに無線チップとセンサーを内蔵し、涙に含まれるグルコース(血糖)の値を計測することを目的としている。涙から血糖値を計り、異常な変化が見られればLEDライトの点灯による警告が発せられる。スマートコンタクトレンズが実現すれば、糖尿病患者の自己管理ははるかに容易になる。
Googleはスマートコンタクトレンズについて紹介する公式ブログの記事の中で、2014年1月現在、FDA(米国食品医薬品局)と協議しているが、実用化にはまだしばらくかかる、と述べている。
参照リンク
Introducing our smart contact lens project - (Google Official Blog)
スマートコンタクトレンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 06:32 UTC 版)
スマートコンタクトレンズとは、コンタクトレンズ型のウェアラブルデバイス。
概要
スマートコンタクトレンズというウェアラブルデバイスは表示用デバイスとセンシングデバイスの2系統ある。
表示用のスマートコンタクトレンズの場合にはコンタクトレンズとして装着して様々な情報を表示する[1]。Mojo VisionがMojo Lensを開発中[2]。拡張現実の表示デバイスや視覚障害者向けの輪郭強調などを目的に開発が進められる[3][4]。
一方、センシングデバイスとしては涙腺から分泌される涙に含まれるブドウ糖から血糖値を計測する試みがあり、Google コンタクトレンズが試作されたものの、血糖値とは相関性がないことが判明したため、開発は2018年に中止された[5]。
脚注
資料
- 荒川貴博, 當麻浩司, 三林浩二. "生体化学情報モニタリングを目指した着脱可能なキャビタス (体腔) センサ~ ソフトコンタクトレンズ型バイオセンサとマウスガード型バイオセンサ~." 人工臓器 45.3 (2016): 200-203.
- 新津葵一. "AI と IoT が切り拓く未来のヘルスケア・医療に資する半導体集積回路システム: 世界初のグルコース発電素子と融合した単独自立動作可能な持続血糖モニタリング機能付きスマートコンタクトレンズの研究開発を通じて." 金属 89.6 (2019): 513-520.
- 小橋英長. "スマートコンタクトレンズ (特集 IoMT の UP-TO-DATE)." Journal of internet of medical things: IoMT 学会誌 2.1 (2019): 16-18.
関連項目
外部リンク
- スマートコンタクトレンズのページへのリンク