シャープ・レシオとCAPMとは? わかりやすく解説

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シャープ・レシオとCAPM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 10:21 UTC 版)

シャープ・レシオ」の記事における「シャープ・レシオとCAPM」の解説

CAPMシャープ・レシオは以下のようにして関係づけられる任意のポートフォリオ p {\displaystyle p} の収益率 R p {\displaystyle R_{p}} と市場ポートフォリオ収益率 R m {\displaystyle R_{\mathrm {m} }} の相関係数 ρ p m {\displaystyle \rho _{p\mathrm {m} }} は次で定義される。 ρ p m = C o v ( R p , R m ) V a r ( R p ) V a r ( R m ) {\displaystyle \rho _{p\mathrm {m} }={\frac {\mathrm {Cov} (R_{p},R_{\mathrm {m} })}{\sqrt {\mathrm {Var} (R_{p})\mathrm {Var} (R_{\mathrm {m} })}}}} ただし C o v ( R p , R m ) {\displaystyle \mathrm {Cov} (R_{p},R_{\mathrm {m} })} は R p {\displaystyle R_{p}} と R m {\displaystyle R_{\mathrm {m} }} の共分散である。よってCAPM成立しているならば、ポートフォリオ p {\displaystyle p} のシャープ・レシオ S p {\displaystyle S_{p}} について以下の等式成立するS p = E [ R p ] − r f V a r ( R p ) = β p m V a r ( R p ) ( E [ R m ] − r f ) = C o v ( R p , R m ) V a r ( R m ) V a r ( R p ) ( E [ R m ] − r f ) = ρ p m E [ R m ] − r f V a r ( R m ) = ρ p m S m {\displaystyle S_{p}={\frac {E[R_{p}]-r_{\mathrm {f} }}{\sqrt {\mathrm {Var} (R_{p})}}}={\frac {\beta _{p\mathrm {m} }}{\sqrt {\mathrm {Var} (R_{p})}}}{\Big (}E[R_{\mathrm {m} }]-r_{\mathrm {f} }{\Big )}={\frac {\mathrm {Cov} (R_{p},R_{\mathrm {m} })}{\mathrm {Var} (R_{\mathrm {m} }){\sqrt {\mathrm {Var} (R_{p})}}}}{\Big (}E[R_{\mathrm {m} }]-r_{\mathrm {f} }{\Big )}=\rho _{p\mathrm {m} }{\frac {E[R_{\mathrm {m} }]-r_{\mathrm {f} }}{\sqrt {\mathrm {Var} (R_{\mathrm {m} })}}}=\rho _{p\mathrm {m} }S_{\mathrm {m} }} ここで、 β p m {\displaystyle \beta _{p\mathrm {m} }} はポートフォリオ p {\displaystyle p} のベータ(CAPM参照)、 S m {\displaystyle S_{\mathrm {m} }} は市場ポートフォリオシャープ・レシオである。相関係数 ρ p m {\displaystyle \rho _{p\mathrm {m} }} は-1から1までの値し取らないので、市場ポートフォリオシャープ・レシオ(つまり市場ポートフォリオリスクプレミアム)が正ならポートフォリオ p {\displaystyle p} のシャープ・レシオは必ず市場ポートフォリオシャープ・レシオ以下であることが言えるリスクプレミアムの項で説明されているように、リスクプレミアム通常、正であるので次の不等式成り立つ。 S pS m {\displaystyle S_{p}\leq S_{\mathrm {m} }} よってCAPMの下ではどのようなポートフォリオ考えたとしても、市場ポートフォリオよりシャープ・レシオ観点効率的なポートフォリオ組成できないこと言える市場ポートフォリオ時価総額加重平均ポートフォリオなので、S&P500などの時価総額加重平均型株価指数同一視できる。よってインデックス運用呼ばれる市場インデックス連動型運用方針用いられる理論的背景として、このようなシャープ・レシオによる説明が可能である。

※この「シャープ・レシオとCAPM」の解説は、「シャープ・レシオ」の解説の一部です。
「シャープ・レシオとCAPM」を含む「シャープ・レシオ」の記事については、「シャープ・レシオ」の概要を参照ください。

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