シャーウッド数とは? わかりやすく解説

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シャーウッド数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/30 08:59 UTC 版)

シャーウッド数(シャーウッドすう、: Sherwood number) は、トーマス・シャーウッド英語版にちなんだ、物質移動操作に現われる無次元量であり、次式で定義される。

  • k = 境膜物質移動係数 [m/s]
  • L = 代表長さ [m]
  • D = 拡散係数 [m2/s]

境膜の厚さを δ とすれば、シャーウッド数は、

となって、代表長さと境膜の厚さの比と見ることができる。

ヌセルト数との関連

物質移動におけるシャーウッド数は伝熱現象におけるヌセルト数Nu に対応しており、チルトン・コルバーンのアナロジー英語版により、以下の関係が成り立つ[1]

ここで、f摩擦係数である。このアナロジーは充填層内の流れや、レイノルズ数の大きな管内流れなどでよく成立するが、球などの物体回りの流れの場合には形状抵抗のために摩擦係数f はこの式よりも大きくなる。

参考文献

  1. ^ 谷口尚司; 八木順一郎 『材料工学のための移動現象論』東北大学出版会、2001年、48頁。ISBN 4-925085-44-1 
  • 浅野康一 『物質移動の基礎と応用』丸善、2004年、11頁。 ISBN 4-621-07356-7 



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