ザカリア・パリアシュヴィリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/26 13:40 UTC 版)

ザカリア・パリアシュヴィリ(ზაქარია ფალიაშვილი / Zakharia Paliashvili, 1871年8月16日 クタイシ - 1933年10月6日 トビリシ)は、グルジア国民楽派を開拓した作曲家。一般には、ザハリー(・ピェトロヴィチュ)・パリアシュヴィリ(Захарий Петрович Палиашвили)というロシア名でも知られている。
グルジアで発行されている2ラリ紙幣に肖像が使用されている。
略歴
少年時代に、地元のカトリックの聖マリア教会において、聖歌隊員として歌う傍ら、オルガン演奏を学ぶ。音楽の手ほどきを、後に指揮者となった兄イワンから受ける。1887年にトビリシに移り、やはりカトリックの聖マリア被昇天教会の聖歌隊に加わり、ついには同地の音楽学校に入ってフレンチホルンと作曲を学んだ。
1900年から1903年までモスクワ音楽院にてセルゲイ・タネーエフに作曲を師事。帰国してすぐ、民謡を蒐集し、グルジア・フィルハーモニー協会の創立者に名を連ね、トビリシ音楽院の院長に就任するなど、グルジアの国民楽派の発展に大きな役割を果たした。
パリアシュヴィリは、《民謡主題によるグルジア組曲》などの管弦楽曲を作曲したが、おそらく歌曲や合唱曲の作曲家としてとりわけ名を残している。また、《アブサロムとエテリ》《薄暮》などの歌劇も手懸けた。グルジア国歌の作曲者でもある。
正教会の聖歌も作曲しており、聖金口イオアン聖体礼儀の全曲を作曲している(歌唱は教会スラヴ語)。
参考資料
- 100 опер: история создания, сюжет, музыка. [100 Operas: History of Creation, Subject, Music.] Ленинград: Издательство "Музыка," 1968, p. 448
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
近現代の作曲家 |
ルディ・シュテファン コンラード・バーデン ザカリア・パリアシュヴィリ エドガー・ヴァレーズ 大中寅二 |
ロマン派の作曲家 |
ヘンリク・ヴィェニャフスキ ベドルジハ・スメタナ ザカリア・パリアシュヴィリ アルマス・ヤルネフェルト エクトル・ベルリオーズ |
オペラ作曲家 |
ベドルジハ・スメタナ ルディ・シュテファン ザカリア・パリアシュヴィリ エクトル・ベルリオーズ アゴスティーノ・ステッファーニ |
正教会聖歌作曲家 |
ゲオルゲ・クク ニコライ・リムスキー=コルサコフ ザカリア・パリアシュヴィリ アレクサンドル・アルハンゲルスキー アルヴォ・ペルト |
グルジアの作曲家 |
アレクシ・マチャヴァリアニ ヴァノ・ムラデリ ザカリア・パリアシュヴィリ アンドリア・バランチヴァーゼ ギヤ・カンチェリ |
- ザカリア・パリアシュヴィリのページへのリンク