ゴームの石碑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 18:39 UTC 版)
より古く、小ぶりなルーン文字の石碑は、「ゴームの石碑」と呼ばれ、高さ1.4m、幅1m、厚さ50cmの直方体に近い形状をしている。ゴーム老王の亡くなる少し前(10世紀初頭)に立てられたと考えられている。碑文には、「ゴーム王は、デンマークを救った妃のチューラを記念してこの石碑を建てる。」と読める。古ノルウェー語につかわれた、A.D.800年ごろから使用されたスカンディナヴィア系の新「フサルク」のルーン文字で碑文が刻まれている。 (面A) ᛬ ᚴᚢᚱᛘᛦ ᛬ ᚴᚢᚾᚢᚴᛦ ᛬ ᛬ ᚴ(ᛅᚱ)ᚦᛁ ᛬ ᚴᚢᛒᛚ ᛬ ᚦᚢᛋᛁ ᛬ ᛬ ᛅ(ᚠᛏ) ᛬ ᚦᚢᚱᚢᛁ ᛬ ᚴᚢᚾᚢ (面B) ᛬ ᛋᛁᚾᛅ ᛬ ᛏᛅᚾᛘᛅᚱᚴᛅᛦ ᛬ ᛒᚢᛏ ᛬ [釈文]釈文] (面A) : kurmR : kunukR :「ゴーム:王」 : k(ar)þi : kubl : þusi :「~られた:建て:これ(→この石碑)」 : a(ft) : þurui : kunu「~のあとに、~を追って(→~を追憶する、振り返る):チューラ:妃」 (面B) | sina | tanmarkaR | but |「彼(ゴーム)の| デンマークの |改善する、治療する| (Jacobsen & Moltke, 1941-42, DR 41)
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