ゲシュタルト (花譜の曲)とは? わかりやすく解説

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ゲシュタルト (花譜の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 20:39 UTC 版)

ゲシュタルト
花譜楽曲
収録アルバム GSA
リリース 2024年5月22日 (2024-05-22)
ジャンル J-POP
時間 3分18秒
レーベル PHENOMENON RECORD
作詞者 Kanata Okajima栗原暁
作曲者 Kanata Okajima・栗原暁・久保田真悟
プロデュース PIEDPIPER
その他収録アルバム
GSA 収録曲
ゲシュタルト
(1)
スイマー
(2)
寓話 収録曲
ダンダラボッチ
(9)
ゲシュタルト
(10)
カルペ・ディエム
(11)

ゲシュタルト」は、2024年5月22日に公開された、バーチャルシンガー花譜の楽曲である[1][2]。2024年5月22日にYouTube上でミュージックビデオが公開され[3]、同日配信リリースされた花譜 3rd EP『GSA』に収録された[1][2][4]

同年12月25日にリリースされた 4th アルバム『寓話』にも再録された[5]

概要

カンザキイオリのKAMITSUBAKI STUDIO卒業以前は、花譜のオリジナル楽曲のほとんどはカンザキイオリによる作詞・作曲であった[6]。カンザキの卒業以降の、PIEDPIPERキュレーションによる様々なクリエイターとの制作体制によるオリジナル楽曲は「歌承曲」と名付けられた[7][8][9]。2024年1月14日に開催された『花譜 4th ONE-MAN LIVE 「怪歌」』にて初めて披露された歌承曲の一つである[7][10]

また、Project:;COLD視聴者参加型のデスゲーム『ALTÆR CARNIVAL』主題歌である[3]。EP『GSA』には、リード曲として収録された[1][8]。「ゲシュタルト」は欧文表記 GESTALT であり、『GSA』における「G」を表している[11][12]

岡嶋かな多Jazzin' park栗原暁久保田真悟)により行われた[1][8]。両者とも花譜への楽曲提供は同作品が初めてである[1]。岡嶋は作詞と作曲、栗原は同じく作詞と作曲、久保田は作曲と編曲を担当している[3][13]。岡嶋とは、『寓話』発売を記念して花譜との対談が行われた[8]。岡嶋は花譜を『花譜 1st ONE-MAN LIVE「不可解」』の頃に知ったと言い、当時繊細さと爆発力のギャップがすごいボーカリストだと思ったことを語っている[8]。『寓話』に収録されている楽曲「何者」および「スワン」も岡嶋による提供曲である[14]

「ゲシュタルト」はパーティー・チューンであり、「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」の系譜にある楽曲とされる[1][15]。岡嶋によると、ライブで涙を流しながら踊り狂っているような風景をイメージしながら書いた曲という[8]。曲中のフレーズ「ドッカン」は、岡嶋が Jazzin' park の2人とに「『ドッカン』みたいな強烈な言葉を入れたい」と相談した際、「いっそのことそのまま『ドッカン』にしましょう」と提案され、採用された[8]

ミュージックビデオでは、花譜による「ゲシュタルトダンス」が披露されている[16]。花譜はこれまで、誰かに見られるためのダンスをするのは難しいと思っていたが、本作品ではじめてちゃんと振り付けしたダンスを踊ってみて、ただ恥ずかしかっただけだったことに気づいたと語っている[16]。ミュージックビデオのディレクターはイアリンジャパン川サキケンジ、3DCGは髙田瑛示、撮影監督は小林英彦、モーショングラフィックデザイナーは muen、タイトルと歌詞のデザインは ZUMA による[3]。ダンスの振付と監督は elevenplay、アレンジは VALIS の RARAが行った[3]。制作マネージャーはKentaro Iwaki (THINKR)、プロデューサーは Hideyuki Negishi (THINKR)[3]

ライブでの演奏

『花譜 4th ONE-MAN LIVE 「怪歌」』の「ゲシュタルト」では、花譜は衣裳「特殊歌唱用形態 扇鳩」で歌い、演奏された[10]。また、VALISオリジンが舞台上で踊り、曲の「ドッカン」に合わせて爆炎が上がる演出が行われた[10]。『怪歌』では同じく歌承曲の「ホワイトブーケ」とともに「みんなで創る神椿代々木決戦MV」として動画撮影が許可された[10]。X(旧Twitter)上にアップロードされた動画を基にミュージックビデオが制作され、2024年10月5日に YouTube上で公開された[17]

『怪歌』以降、花譜のライブでは繰り返し演奏されている。2024年8月8日にパシフィコ横浜で開催された音楽フェス「KAMITSUBAKI FES '24 THE DAY THE EARTH STOOD STILL」でもゲシュタルトでダンスを披露されている[16]。 9月14日にTOKYO DOME CITY HALLで開催されたTWO-MAN LIVE『花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」』では花譜ソロパートの最後に演奏された[18]。10月12日に花譜活動6周年を記念して開催されたミニライブ『SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE 02 KAF VIRTUAL MINI LIVE「YARN -不可解空間-」』[19]でも、12曲目に演奏された[20]。同年11月3日の『花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌(再)」』でも「アポカリプスより」とともに演奏され、VALISオリジンがサプライズとして登場してダンスを披露した[21]。12月1日にシンガポールで行われた「Anime Festival Asia Singapore 2024」でも「Answer (English Ver.)」に続けて演奏された[22]

評価・反響

ネットメディア「KAI-YOU」ライターのオグマフミヤは、本楽曲を独創的な言葉遊びが印象的なアッパーチューンと表現している[10]。VTuberのレオン・ゼロミヤは、音の遊び方が面白いと評している[23]

Spotifyのグローバルプレイリスト「Gacha Pop」でも紹介された[24]

ゲシュタルト-崩壊Remix-

「ゲシュタルト-崩壊Remix-」
花譜シングル
リリース
規格 音楽配信
ジャンル J-POP
時間
レーベル PHENOMENON RECORD
花譜のシングル 年表
抱きしめて
(2024年)
ゲシュタルト-崩壊Remix-
(2024年)
チューイン・ディスコ
(2024年)
テンプレートを表示

ゲシュタルト-崩壊Remix-」は、2024年7月10日にリリースされた花譜のシングルである[24][25][26][27]。おとめによる「ゲシュタルト」のリミックスバージョンである[25][26][27]

歌唱は花譜、作詞は Kanata Okajima・栗原暁(Jazzin’park)、作曲はKanata Okajima・久保田真悟(Jazzin’park)、編曲はおとめが担当した[24][28]。同日公開されたミュージックビデオにはクリエイターはちのすが参加し、イラストの制作を行った[24][25][28]。ディレクターは Hifumi,inc. の荒木悟、CG制作と編集は 4mb3r による[28]

ゲシュタルト崩壊がモチーフとなっている[26]。ミュージックビデオは楽曲に登場するアイテムたちをモチーフにした落ちものレトロゲームを花譜が「ちょっと残念な」プレイをする内容の縦型動画である[24]

ゲシュタルト [Acoustic]

ゲシュタルト [Acoustic]」は、『GSA Acoustic ver.』に収録された「ゲシュタルト」のアコースティックバージョンである[11]『花譜 DATA COLLECTION BOOK』 (2024) の特典としてダウンロードカードが封入された[29][30]。この特典のために再レコーディングされたものである[29]。編曲とピアノは及川創介、ギターは伊藤翔磨、MIXは birdie house の齊藤裕也による[11]

脚注

  1. ^ a b c d e f 都築 陵佑 (2024年5月22日). “花譜、1年ぶりのEP『GSA』発表 リード曲は「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」の系譜”. KAI-YOU. 2024年11月2日閲覧。
  2. ^ a b 音楽ナタリー編集部 (2024年5月22日). “花譜、代々木ワンマンで披露した新曲を本日リリース”. 音楽ナタリー. 2024年11月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 花譜 -KAF- (2024年5月22日). “花譜 # 137「ゲシュタルト」【オリジナルMV】”. YouTube. 2024年11月2日閲覧。
  4. ^ 【花譜】新作E.P.「GSA」本日リリース”. KAMITSUBAKI STUDIO (2024年5月22日). 2024年11月2日閲覧。
  5. ^ 都築陵佑 (2024年11月3日). “花譜のアルバム『寓話』全参加クリエイター発表 作詞に紀里谷和明”. KAI-YOU. 2025年1月1日閲覧。
  6. ^ 杉山仁 (2023年3月9日). “花譜、壮大なスケールで迎えたシリーズの大団円 カンザキイオリ卒業、新章突入を告げた『不可解参(想)』”. Real Sound. 2024年11月2日閲覧。
  7. ^ a b 「怪歌」ライブパンフレット 2024, p. 70.
  8. ^ a b c d e f g 倉嶌孝彦 (2024年12月25日). “花譜4thアルバム「寓話」特集|新たな制作体制で加わった“視点”、岡嶋かな多と語る互いの印象と新曲”. 音楽ナタリー 特集・インタビュー. 2025年1月5日閲覧。
  9. ^ 花譜、ニューアルバム『寓話』&「アンサー」英語バージョンをリリース”. billboard JAPAN (2024年10月12日). 2025年1月5日閲覧。
  10. ^ a b c d e オグマフミヤ (2024年1月22日). “「神椿代々木決戦二〇二四」2日目ライブレポート 花譜、そして廻花が挑む新たな物語”. KAI-YOU. p. 3. 2025年1月5日閲覧。
  11. ^ a b c 『花譜 DATA COLLECTION BOOK』 2024, p. 000.
  12. ^ GSA - 花譜”. OTOTOY (2024年5月22日). 2024年11月2日閲覧。
  13. ^ 花譜 寓話特設サイト”. 花譜 Official Website. 2025年1月5日閲覧。
  14. ^ 倉嶌孝彦 (2024年12月25日). “花譜4thアルバム「寓話」特集|新たな制作体制で加わった“視点”、岡嶋かな多と語る互いの印象と新曲”. 音楽ナタリー 特集・インタビュー. p. 2. 2025年1月5日閲覧。
  15. ^ GSA”. KAMITSUBAKI STUDIO (2024年5月22日). 2024年11月2日閲覧。
  16. ^ a b c highland (2024年9月3日). “花譜×ボカロP ツミキ初対談──音楽的同位体「可不」がシンカさせた才能”. KAI-YOU. 2025年1月4日閲覧。
  17. ^ 花譜 -KAF- (2024年10月5日). “花譜「ゲシュタルト -みんなで創る神椿代々木決戦MV-」【「怪歌」Live Ver.】”. YouTube. 2025年1月1日閲覧。
  18. ^ 草野虹 (2024年9月26日). “花譜・理芽「Singularity Live Vol.3」ライブレポート  2人のアップテンポでポップな魅力に打ちのめされた会心の一夜”. PANORA. 2025年1月5日閲覧。
  19. ^ KAMITSUBAKI STUDIO・花譜 ミニライブ「YARN -不可解空間-」を10月12日にYouYubeで開催へ”. PANORA (2024年9月23日). 2024年12月25日閲覧。
  20. ^ 花譜 (2024), SINKA LIVE SERIES UNKNOWN SPACE #02 YARN 不可解空間 KAF VIRTUAL MINI LIVE, PHENOMENON RECORD 。KTR-0176。
  21. ^ 草野虹 (2024年11月15日). “花譜、4thワンマン「怪歌(再)」ライブレポート 手品ではなく魔法であった夜”. PANORA. 2025年1月4日閲覧。
  22. ^ バーチャルシンガー・花譜 「Anime Festival Asia Singapore 2024」初ライブ出演 オフィシャルレポートを公開”. PANORA (2024年12月2日). 2025年1月1日閲覧。
  23. ^ 「神椿代々木決戦」は、どのようなインパクトを与えたのか? 現場を体感したファンのVTuberが語る”. MoguLive. MoguraVR (2024年1月18日). 2024年11月7日閲覧。
  24. ^ a b c d e 【花譜】「ゲシュタルト-崩壊Remix-」本日リリース”. KAMITSUBAKI STUDIO (2024年7月10日). 2025年1月5日閲覧。
  25. ^ a b c 音楽ナタリー編集部 (2024年7月10日). “花譜の楽曲「ゲシュタルト」が崩壊”. 音楽ナタリー. 2025年1月5日閲覧。
  26. ^ a b c 花譜 、「ゲシュタルト-崩壊Remix-」配信リリース”. billboard JAPAN (2024年7月10日). 2025年1月5日閲覧。
  27. ^ a b 株式会社THINKR『バーチャルシンガー・花譜 最新曲「ゲシュタルト」が崩壊!キュート&ポップなRemixを本日7月10日(水)より配信』(プレスリリース)PRTIMES、2024年7月10日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000106737.html2025年1月5日閲覧 
  28. ^ a b c 花譜 -KAF- (2024年7月10日). “花譜 # 140「ゲシュタルト-崩壊Remix-」【オリジナルMV】”. YouTube. 2025年1月5日閲覧。
  29. ^ a b Yugaming (2024年11月7日). “花譜、初のムック本を刊行 関係者が語る「花譜はどのように形成されたか」”. KAI-YOU. 2025年1月5日閲覧。
  30. ^ 花譜 DATA COLLECTION BOOK”. ダウンロードカード・ミュージックカード M∞カード. ダイキサウンド株式会社. 2025年1月5日閲覧。

参考文献

  • 【花譜】「怪歌」ライブパンフレット/花譜 4th ONE-MAN LIVE 怪歌 KAIKA, KAMITSUBAKI STUDIO, (2024-01-14), pp. 1–80 
  • 『花譜 DATA COLLECTION BOOK MAKUHARI MESSE CARD ver.』宝島社、2024年11月30日、001–023, 〇一–二四頁。ISBN 978-4-299-06203-1 

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