グリーンカード_(サッカー)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > グリーンカード_(サッカー)の意味・解説 

グリーンカード (サッカー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/16 02:51 UTC 版)

これを描いたイラスト

グリーンカード(Green Card)とは選手に対する教育的側面からフェアプレーマナー・頑張りを褒めるために主審が提示(もしくは選手への贈呈)するカードである。

概要

日本サッカー協会(JFA)が2002年ワールドカップ終了後に重要施策として掲げた「キャプテンズ・ミッション」。そのミッション3に位置づけられた「JFAキッズプログラム」と称する幼年層(U-10、U-8、U-6(ここでいうUは年齢別競技の意味))への普及・育成プログラムがある。既存のルールにはレッドカードイエローカードなどのルール違反に対する罰則(減点法)があり、やってはいけないことへの指導はあるが対象である幼年期に対してはとくにフェアプレー精神や競技者同士の助け合いなどの行動の育成(褒めることに重点を置く)が競技者及びその指導者などに対して重要と考え、このプログラム内の一環としてグリーンカードは提案された。2004年度にU-12以下に対してカード制度の導入を行い、積極的な使用を奨励している。[1]

提示例

使用する場合は主審がプレー中断する必要はなく、中断タイミングが発生した際に対象プレイヤーに対してグリーンカードを出す。出す状況としては頑張った証、負傷選手への(思いやり)対応、規則準拠に対する自己申告、問題行動への抑止行動、チームに対する試合への取り組みなどが評価を受けるものであるとき提示される。

  • 6点を取られて負けている。だが、やる気を失わずチームメイトにも声を掛け勇気を持って攻め込む。最後まで全力で試合をやり通した。
  • 6点も取ってしまったが相手を侮辱するような行動を取らず、最後まで気を抜かずプレーし続けた。
  • 相手のディフェンダーに体当たりして倒してしまった。手を貸して起こし謝り、握手することが出来た。
  • 明らかに自分のファウルで相手が痛がっている。手を上げて審判にアピールした。
  • イライラしていたチームメイトが、ついに相手選手と怒鳴りあってしまった。引き離してなだめた。
  • 炎天下の試合、ある中心選手が疲弊しているのに気づいた。交代はチームにとって痛いが、給水まではまだ間がある。選手の体調を考え、すぐに交代した。チームメイトも穴を埋めようと必死で頑張った(試合後、選手ではなくチームに提示される)。

審判は選手へのグリーンカード提示の際、簡単な状況説明、褒めること、ポジティブなアクション(笑いかける、小さな子どもならば頭を撫でるなど)をすることも求められている。

特記事項

  • 公式カードは日本サッカー協会の公認カードがあり、レッドカードやイエローカードと同じデザインの色違いで緑色をしている。
  • 罰則カードのような累積による事項はグリーンカードにはない。
  • 頑張った証としてグリーンカードとするカードを贈呈している場合がある。

その他の利用

ConIFAワールドフットボール・カップ2018年大会英語版では、異なる意味でのグリーンカードが用いられた。異議やダイビングに対して提示されるもので、提示された選手はピッチを去らなければならないが、交代枠がある場合は交代を認められる。[2][3]

脚注

  1. ^ グリーンカード制度の積極的導入に関して」(06.03.24) - 日本サッカー協会
  2. ^ Premier League revelation: Mark Clattenburg reveals the player who 'annoys EVERYONE'”. デイリー・エクスプレス (2018年5月14日). 2019年6月21日閲覧。
  3. ^ 国際試合で史上初の出来事。主審がグリーンカードを提示する”. Football Tribe Japan (2018年6月5日). 2019年6月21日閲覧。

関連項目

外部リンク


「グリーンカード (サッカー)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「グリーンカード_(サッカー)」の関連用語

グリーンカード_(サッカー)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



グリーンカード_(サッカー)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのグリーンカード (サッカー) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS