クー・フランの誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 06:16 UTC 版)
物語「クー・フランの誕生」は、物語「クアルンゲの牛捕り」の前話の一つで『赤牛の書』などに残されているが、version I とversion Ⅱ という2種類の稿本があり、内容が異なっている。 version I は元々、写本『ドルム・シュネフタの冊子』に保存されていた物語で、8世紀前半に成立したと考えられている。その後『ドルム・シュネフタの冊子』は行方不明になってしまったが、この物語は12世紀の写本『赤牛の書』に書き写され、現在まで伝わっている。しかし『赤牛の書』に書き写された際、改訂者はversion I の結末を削除してしまったという。 version Ⅱ はversion I の増補版で、「Feis Tige Becfoltaig」という名前でも伝わっている。元々は8世紀後半、または9世紀に書かれたものと考えられている。この物語は『Egerton 1782』等に残されており、現在まで伝わっている。
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