クレオ・ド・メロードとは? わかりやすく解説

クレオ・ド・メロード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 15:29 UTC 版)

クレオ・ド・メロード(Cléo de Mérode, 1875年9月27日 - 1966年10月17日)は、フランスバレエダンサーである。その美貌で名高く、ベルギーレオポルド2世や画家グスタフ・クリムトとの交流などで知られている[4][3]


注釈

  1. ^ 『ベル・エポック ナダール写真集』(1985年)では、本名を「ディアーヌ・クレオパートル・ド・メロード」(Diane-Cléopâtre de Mérode)と記述している[5][6]
  2. ^ メロード家はオランダ、ウィーン、ベルギーに広まっている貴族の家柄である[10]。クレオは、実母がこの家系の出身であると一生涯にわたって主張を続けていた[3]
  3. ^ カドリーユ(Quadrille)は主にコール・ド・バレエの役割を務めるダンサーが所属する[12]
  4. ^ コリフェ(仏:coryphée)。パリ・オペラ座バレエ団の階級では、カドリーユの上でスジェの下。コール・ド・バレエを踊るダンサーが所属するが、作品によってはソロに抜擢されることもある[12]
  5. ^ スジェ(仏:sujet)。パリ・オペラ座バレエ団の階級では、コリフェの上で主にソロを踊るダンサーが所属する。作品によっては、主役級を任されることもある[12]。「シュジェ」と表記される場合もある。
  6. ^ (仏:premier sujet)。クレオが所属していた頃のパリ・オペラ座バレエ団の階級では踊り手の最上位であり、現在のプルミエール・ダンスーズ(premi(e)re danseuse、女性の踊り手を指す)と同意語である[13][12]
  7. ^ エトワールという言葉が使われるようになったのは19世紀末である[13][12]。傑出したスジェ(シュジェ)やプルミエール・ダンスーズを形容する言葉として使われていた[13][12]。ただし、当時は正式の階級を指す言葉ではなかった[13][12]
  8. ^ 『エトワール』(仏:etoile)は、1897年5月31日に初演された全2幕のバレエ作品。18世紀末のパリ及びオペラ座などを舞台にした作品で、「舞踊の神」として名高いオーギュスト・ヴェストリスも登場する[12][17]

出典

  1. ^ Acte de naissance no 2179 (p. 6), registre des naissances de l'année 1875, mairie du 5e, sur le site des archives numérisées de la Ville de Paris.
  2. ^ a b Yannick Ripa, « Cléo de Mérode ou la mauvaise réputation », L'Histoire no 455, janvier 2019, p. 68-71.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af 鈴木、pp.248-250.
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 鈴木、pp.245-248.
  5. ^ 『ベル・エポック ナダール写真集』、p.44.
  6. ^ a b c d e f g h 『ベル・エポック ナダール写真集』、p.175.
  7. ^ a b c d e f g 平林、p.26.
  8. ^ Die Schönste der Schönen: Geschichte der Miss Austria 1929-2009, Elisabeth Patsios, 2009, pg 188
  9. ^ A collector's vision: the 1910 bequest of Matthias H. Arnot, Rachael Sadinsky, 1989, pg 96.
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q タエロン、p.24.
  11. ^ a b c 鈴木、p.148.
  12. ^ a b c d e f g h 平林、p.409.
  13. ^ a b c d 平林、p.400.
  14. ^ a b c d Philip French (2007年6月3日). “Klimt” (英語). London: The Observer. http://www.guardian.co.uk/film/2007/jun/03/features.review87 2011年6月25日閲覧。 
  15. ^ Garval, Michael D. (2012). Cléo de Mérode and the Rise of Modern Celebrity Culture. Ashgate Publishing, Ltd. p. 38. ISBN 1409406032. (英語)
  16. ^ Paris for Free - Pere Lachaise Cemetery” (英語). Women's Travel Abroad. 2016年3月31日閲覧。
  17. ^ 平林、pp.361-362.
  18. ^ 平林、pp.361-388.
  19. ^ a b c d 雨谷、p.5.
  20. ^ a b FilmPortal de” (ドイツ語). Creative Travel Publications. 2016年3月31日閲覧。
  21. ^ クリムト”. KINENOTE. 2016年3月31日閲覧。


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