クラップフェンの森で
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 07:53 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『クラップフェンの森で』 | |
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ドイツ語: Im Krapfenwald'l | |
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ピアノ譜の表紙(C.A.シュピーナ社出版)
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ジャンル | ポルカ |
作曲者 | ヨハン・シュトラウス2世 |
作品番号 | op.336 |
初演 | 1869年 |
『クラップフェンの森で』(クラップフェンのもりで、ドイツ語: Im Krapfenwald'l)作品336は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したフランス風ポルカ。作曲者の著名なポルカ・フランセーズ[1]。
楽曲解説
1856年、シュトラウス2世はロシア帝国の鉄道会社と契約を結び、毎年夏のシーズンにはパヴロフスクの駅舎で演奏会を指揮するようになった。シュトラウス2世は一年のうちの半分をパヴロフスクで過ごすようになったため、ロシアで作曲された楽曲も多数存在する。1869年に発表されたこの『クラップフェンの森で』もそういった曲のひとつであり、オリジナルの曲名は『パヴロフスクの森で(ロシア語: Im Pawlowsk Walde)』であった[1]。現在の曲名は、ウィーン向けに差し替えられたものである。
森に棲む鳥の表現として、演奏に鳥笛が用いられる。
ちなみに、作曲者の父ヨハン・シュトラウス1世も、非常によく似た邦題のワルツ『クラップフェンの森』(作品12)を1828年に作曲している[2]。 こちらの原題は「Krapfen-Waldel」である[2]。
ニューイヤーコンサート
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートへの登場は以下の通りである。
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出典
参考文献
- 加藤雅彦『ウィンナ・ワルツ:ハプスブルク帝国の遺産』日本放送出版協会〈NHKブックス〉、2003年12月20日。ISBN 4-14-001985-9。
- 井上和男『クラシック音楽作品名辞典<第3版>』三省堂、2009年(平成21年)。 ISBN 978-4-385-13549-6。
外部リンク
音楽・音声外部リンク | |
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全曲を試聴する | |
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- ポルカ『クラップフェンの森で』の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト。PDFとして無料で入手可能。
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