クニーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クニーの意味・解説 

クニー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/05 16:48 UTC 版)

クニー
各言語での名称
ジャライ語 K'ny または K'ni
ベトナム語 K'ny または K'ni
セダン語 Rơ đoong
カコ語ラーマン方言 Rơ ruội
Hà Lang族による呼称 Brõ Mâm
分類
擦弦楽器

クニー (K'nyまたはK'ni) は、ベトナムジャライ族が用いる特徴的な擦弦楽器である。奏者の口を共鳴器として用いることで、音色の中に声楽的特徴を模倣することができる。K'niという言葉はジャライ語で、この特徴的な楽器を指すとともに、フィドルを指す一般的な言葉でもある。[1]

概要

胴は直径およそ3センチメートル、長さ66センチメートルのの管から作られる。胴の上部には糸巻きがあり、胴の下部には弦を固定するための木製の留め具がある。金属弦は糸巻きに巻かれ、そのまま真っすぐに留め具に取り付けられる。共鳴弦は、留め具の近くで金属弦に密接になるよう結ばれ、もう一端は、センザンコウの表皮または水牛の角で作られた膜に通して固定される。弓も竹製で、長さは40から45センチメートルであり、その一端は先細りになっている。

演奏

弓には松脂が塗られる。奏者は共鳴弦の一端の膜を口に含み、共鳴弦を口で引っ張りながら演奏する。運弓による金属弦の振動は、共鳴弦を通じて膜に対して強い振動を伝える。これにより演奏者の口は、共鳴器として機能する。

伝統の演奏では、音階は主に五音音階が用いられる。ジャライ族の用いる五音音階には、例えば次のものがある― ハ - ニ - 嬰ヘ - ト - イ ―。

関連項目

出典

  1. ^ The Garland handbook of Southeast Asian music p 300 Terry E. Miller, Sean Williams - 2008 "Figure 16.2 Dock Ramah, a Jarai minority musician, plays the k'ni mouth-resonated bowed monochord.

「クニー」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クニー」の関連用語

クニーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クニーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクニー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS