ギルガメッシュ (イギリスのバンド)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ギルガメッシュ (イギリスのバンド)の意味・解説 

ギルガメッシュ (イギリスのバンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/15 13:35 UTC 版)

ギルガメッシュ
Gilgamesh
出身地 イングランド カンタベリー
ジャンル カンタベリー・ロック
プログレッシブ・ロック
ジャズ・ロック
フュージョン
活動期間 1972年 - 1975年
1977年 - 1978年
レーベル キャロラインチャーリーキュニフォーム
旧メンバー アラン・ゴーウェン
マイク・トラヴィス
ジェフ・クライン
フィル・リー
ニール・マーレイ
モント・キャンベル
ヒュー・ホッパー
トレヴァー・トムキンス
リチャード・シンクレア

ギルガメッシュGilgamesh)は、アラン・ゴーウェンを中心に結成されたカンタベリー系ジャズ・ロックバンド

概要

1972年に結成、1975年ナショナル・ヘルス結成のために解散、1977年に再結成して1978年に解散した。グループは活動期間中に2枚のスタジオ録音作品『ギルガメッシュ』 (1975年、キャロライン・レコード)と『アナザー・ファイン・チューン・ユーヴ・ゴット・ミー・イントゥ』 (1978年、チャーリー・レコード)を残している他、2000年にアメリカのインディペンデント・レーベルからデモ・テイク集『アライヴィング・トゥワイス』 (2000年、キュニフォーム・レコード)がリリースされている。

来歴

  • 1972年:アラン・ゴーウェン、リック・モアクーム、ジェフ・クライン、マイク・トラヴィス、アラン・ウェイクマンにより結成。クラインは数回のリハーサルで脱退したため、リチャード・シンクレアがサポートした。モアクーム、ウェインクマン脱退。
  • 1973年:フィル・リーニール・マーレイ加入。11月のギグでハットフィールド・アンド・ザ・ノースと共演。ここで二つのバンドはダブル・カルテットとしてゴーウェン作曲の組曲を演奏した。マーレイ脱退。
  • 1974年:スティーヴ・クック加入。クック脱退。モント・キャンベル加入。数回のリハーサルで脱退したため、マーレイがサポートした。
  • 1975年:クライン再加入。ゴーウェン、リー、トラヴィス、クラインで1stアルバム『ギルガメッシュ』録音。7月ゴーウェン、リーはギルガメッシュと平行してナショナル・ヘルスを結成。トラヴィスが計画したスコットランド・ツアーが暗礁に乗り上げたことで、ギルガメッシュは年末に解散。
  • 1977年:新作レコーディングのために、ゴーウェン、リー、マーレイ、トレヴァー・トムキンスにより再結成。作曲とリハーサルを開始。
  • 1978年:ベースがマーレイからヒュー・ホッパーに交代。2ndアルバム『アナザー・ファイン・チューン・ユーヴ・ゴット・ミー・イントゥ』録音。

特徴

逸話・その他

1973年11月に第2期ギルガメッシュは第3期ハットフィールド・アンド・ザ・ノースと共演、ダブル・カルテットとしてゴーウェン作曲の40分に及ぶ組曲を演奏した。演奏メンバーは

このメンバーでダブル・カルテットのレコーディングの話があったが、実現しなかった。

このコンセプトが後にナショナル・ヘルス結成に繋がった[1]

メンバーと担当楽器

第1期 1972年 - 1973年

+

第2期 1973年 - 末

  • アラン・ゴーウェン (Alan Gowen) - シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ピアノ
  • フィル・リー (Phil Lee) - ギター
  • ニール・マーレイ (Neil Murray) - ベース
  • マイク・トラヴィス (Mike Travis) - ドラム

第3期 1974年

  • アラン・ゴーウェン (Alan Gowen) - シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ピアノ
  • フィル・リー (Phil Lee) - ギター
  • マイク・トラヴィス (Mike Travis) - ドラム
  • スティーヴ・クック (Steve Cook) - ベース

+

  • ピーター・レマー (Peter Lemer) - エレクトリック・ピアノ、シンセサイザー (1974年9月、10月のBBCラジオ・セッションに参加)

第4期 1974年10月 - 1975年3月

  • アラン・ゴーウェン (Alan Gowen) - シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ピアノ
  • フィル・リー (Phil Lee) - ギター
  • マイク・トラヴィス (Mike Travis) - ドラム
  • モント・キャンベル (Mont campbell) - ベース、フレンチ・ホルン (数回のリハーサルで脱退)

+

  • ニール・マーレイ (Neil Murray) - ベース (キャンベル脱退後にサポート)

第5期 1975年3月 - 末

  • アラン・ゴーウェン (Alan Gowen) - シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ピアノ、クラヴィネット、メロトロン
  • フィル・リー (Phil Lee) - ギター
  • マイク・トラヴィス (Mike Travis) - ドラム
  • ジェフ・クライン (Jeff Clyne) - ベース、ダブル・ベース

+

  • アマンダ・パーソンズ (Amanda Parsons) - ボーカル (ゲスト/1stアルバム)
  • デイヴ・スチュワート (Dave Stewart) - オルガン (特別メンバーとして1975年9月のライブ、ラジオ・ショウ等に参加)


ファースト・アルバム『ギルガメッシュ』録音。

第6期 1977年

  • アラン・ゴーウェン (Alan Gowen) - シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ピアノ
  • フィル・リー (Phil Lee) - ギター
  • トレヴァー・トムキンス (Trevor Tomkins) - ドラム
  • ニール・マーレイ (Neil Murray) - ベース

第7期 1978年

  • アラン・ゴーウェン (Alan Gowen) - シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ピアノ
  • フィル・リー (Phil Lee) - ギター
  • トレヴァー・トムキンス (Trevor Tomkins) - ドラム
  • ヒュー・ホッパー (Hugh Hopper) - ベース


セカンド・アルバム『アナザー・ファイン・チューン・ユーヴ・ゴット・ミー・イントゥ』録音。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『ギルガメッシュ』 - Gilgamesh (1975年 第5期)
  • 『アナザー・ファイン・チューン・ユーヴ・ゴット・ミー・イントゥ』 - Another Fine Tune You've Got Me Into (1978年 第7期) ※旧邦題『ギルガメッシュ2nd.』

コンピレーション・アルバム

  • 『アライヴィング・トゥワイス』 - Arriving Twice (2000年) ※第2期 - 第3期(ピーター・レマー参加)、第5期 ファースト・アルバム制作時とそれ以前のセッション音源集。ハットフィールド・アンド・ザ・ノースとのダブル・カルテット用の組曲の一部を第3期のメンバーで再録した「Extract」を収録している。

その他の関連アルバム

  • ヒュー・ホッパー&アラン・ゴーウェン: 『トゥー・レインボウズ・デイリー』 - Two Rainbows Daily (1980年)
  • ハットフィールド・アンド・ザ・ノース: Hattitude (2006年)
ハットフィールド・アンド・ザ・ノースとのダブル・カルテット用の組曲の一部をハットフィールド・アンド・ザ・ノース第3期のメンバーで再録した「Extract」を収録している。

脚注

  1. ^ ギルガメッシュ『アライヴィング・トゥワイス』 ライナーノーツ 2000年

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ギルガメッシュ (イギリスのバンド)」の関連用語

ギルガメッシュ (イギリスのバンド)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ギルガメッシュ (イギリスのバンド)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのギルガメッシュ (イギリスのバンド) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS