キャスビーとは? わかりやすく解説

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CASBEE

(キャスビー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/16 16:06 UTC 版)

CASBEE(キャスビー、建築環境総合性能評価システム)は、2001 年に国土交通省が主導し、(財)建築環境・省エネルギー機構内に設置された委員会によって開発された建築物の環境性能評価システムであり、常に改良を重ねている。地球環境・周辺環境にいかに配慮しているか、ランニングコストに無駄がないか、利用者にとって快適か等の性能を客観的に評価・表示するために使われている。評価対象となるのは、日本国内の新築・既存建築物である。

なお、建築物の環境性能を評価する制度はアメリカイギリスで従来から使われていた。

概要

CASBEE は、"Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency" の頭文字をとったものである。建築物のサステナビリティ(持続可能性) への関心が集まる中、省エネルギーなどに限定された従来の環境性能よりも広い意味での環境性能を評価することが必要になってきたため開発された。このような評価方法はイギリス・カナダ・アメリカなどでは既に実用化されており、CASBEE 開発の参考ともなっている。

音環境や光・視環境、換気性能など住み心地に大きく関わる要素、ランニングコストの決め手となる冷暖房効率などは、建築物の商品価値として求められるもので、これらの客観的な評価を消費者が一覧できるという意義もある。実際、新築のマンションなどでも CASBEE による評価を前面に出して表示し、その価値をアピールすることがあり、地方自治体によっては高評価のプロジェクトに補助金を出すこともある。

また、近年企業の社会的責任(CSR)が強く要求されるようになり、特に大企業では新築する工場や自社ビルの環境負荷を軽減し、高評価を目指す設計が行われている。そして、自社が社会的責任を果たしている証左として、新築・改築にあたって CASBEE による高評価を受けたことを積極的に発表する向きもある。

しかし、いまだ一般的な認知度はあまり高いとはいえない。

評価用ツール

CASBEE の評価には、評価項目とその評点を列挙した4つの基本ツールと、個別の目的に応じた拡張ツールが用いられる。これらを総称して「CASBEEファミリー」と呼んでいる。

基本ツール
  • CASBEE-企画(未整備)
  • CASBEE-新築
  • CASBEE-既存
  • CASBEE-改修
拡張ツール
  • CASBEE-すまい(戸建)
  • CASBEE-HI(ヒートアイランド)
  • CASBEE-まちづくり

評価の内容

環境性能・環境負荷とランク

総合評価は「Sランク(素晴らしい)」「Aランク(大変良い)」「B+ランク(良い)」「B-ランク(やや劣る)」「Cランク(劣る)」の5段階の格付けになる。評価A以上がサステナブル建築として優良とみなされる。実際に評価を行うのは、「CASBEE評価員」として (財)建築環境・省エネルギー機構に登録された者であり、その受験には一級建築士であることが資格として必要である。

CASBEE は、省資源・省エネルギーなどの環境負荷削減や、景観や音環境への配慮といった品質を総合的に評価するものである。環境性能効率 (BEE, Building Environmental Efficiency) は、以下の計算式により求められる。環境負荷が小さく、品質・性能が優れているほど評価が高くなるわけである。

出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。2022年12月
  • 実例に学ぶCASBEE―環境性能の高いサステナブル建築はこうつくる (村上周三著、JSBC 日本サステナブル・ビルディング・コンソーシアム編) ISBN 4-8222-0478-2 [要ページ番号]
  • CASBEE入門―建築物を環境性能で格付けする (村上周三著、JSBC 日本サステナブル・ビルディング・コンソーシアム編) ISBN 4-8222-0467-7 [要ページ番号]

関連項目

外部リンク

  1. ^ [1]R5.6.17閲覧


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