ガンギエイ属とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ガンギエイ属の意味・解説 

ガンギエイ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/16 16:24 UTC 版)

"ガンギエイ属"
コモンスケイト(Dipturus のタイプ種)
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: ガンギエイ目 Rajiformes
: ガンギエイ科 Rajidae
: "ガンギエイ属"
Dipturus あるいは Raja

"ガンギエイ属"は、ガンギエイ科エイの1種ガンギエイが分類されるに対して用いられることのある属和名。RajaDipturus がこの名で呼ばれる。従って一義的な名称ではない。

解説

「ガンギエイ属」という属和名は、ガンギエイが分類される属に使用されることのある和名である。従ってこの属和名を使用している人物が、その時点でガンギエイをどの属に分類しているかによって、その指し示す属が定まる。

例えば松原喜代松(1955)[1]仲谷一宏益田一(1984)[2]ではガンギエイを Raja に分類し、その属 Raja をガンギエイ属と呼んでいるが、中坊徹次(2013)[3]や中坊・平嶋(2015)[4]ではガンギエイを Dipturus に分類しているため、この属をガンギエイ属と呼び、Raja の方はメガネカスベ属と呼んでいる。従って属名(学名)が伴わない限り「ガンギエイ属」という属和名が具体的にどの属を指すのかはわからないということになる。またガンギエイを Dipturus に分類していていも、その属 Dipturus をテングエイ属と呼ぶ研究者もおり[5]、「ガンギエイ属」という属和名は多義的で不安定な名称となっている。

分類

以下の属がガンギエイ属と呼ばれることがある。

  • Dipturus(ガンギエイ属 または テングエイ属)
  • Raja(ガンギエイ属 または メガネカスベ属)

脚注

  1. ^ 松原喜代松 (1955-03-25). 魚類の形態と検索 I. 東京: 石崎書店. pp. 789 (p.136). doi:10.11501/1374705 
  2. ^ 仲谷一宏; 益田一 (1984-12-01). ガンギエイ(p. 12) in 益田一ほか(編)日本産魚類大図鑑 《解説》. 東京: 東海大学出版会. pp. 448. ISBN 9784486050537 
  3. ^ 中坊徹次(編) (2013-02-26). 日本産魚類検索全種の同定 第三版. 秦野市: 東海大学出版会. pp. 2530 (p.213). ISBN 9784486018049 
  4. ^ 中坊徹次; 平嶋義宏 (2015-03-20). 日本産魚類全種の学名 語源と解説. 秦野市: 東海大学出版部. pp. 372 (p. 62). ISBN 978-4486020646 
  5. ^ 三澤遼; 遠藤広光 (2015-10). “日本産ガンギエイ科テングエイ属3種の識別形質”. 板鰓類研究会報 Report of Japanese Society for Elasmobranch Studies (51): 10-16. 

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ガンギエイ属のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ガンギエイ属」の関連用語

ガンギエイ属のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ガンギエイ属のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのガンギエイ属 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS