カール・バルトによる福音主義神学の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 08:36 UTC 版)
「福音主義神学」の記事における「カール・バルトによる福音主義神学の定義」の解説
「福音主義のevangelischeという形容詞によって思い起こさせるのは、まず新約聖書であり、同時に16世紀の宗教改革である」とカール・バルトは語っている。また、岩波書店の『岩波独和辞典』において、「evangelische」の最初の意味は「福音の」、「福音書に基づく」である。2番目の意味が「新教の」、「福音主義の」である。 マルティン・ルターは聖書を読み直すことによって、福音を再発見することになり、それが結果として宗教改革につながったのである。従って、Evangelische Theologieを福音主義神学とする訳は、宗教改革という歴史的出来事に即していることを示している。「福音主義神学は、イスラエルの歴史文書に隠されている源泉から出て、新約聖書の福音書記者・使徒の書物の中にはじめて現れてきた神学であり、その後16世紀の宗教改革において新しく発見され、受け入れられた神学である」とカール・バルトは定義している。
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