カーケンドール効果とは? わかりやすく解説

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カーケンドール‐こうか〔‐カウクワ〕【カーケンドール効果】

読み方:かーけんどーるこうか

二つ異な種類金属密着させて加熱すると、その境界面が移動する現象結晶内の空格子点熱運動移動し、それを介して金属原子拡散する考えられている。1947年米国化学者カーケンドールが発見


カーケンドール効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/27 05:34 UTC 版)

カーケンドール効果(カーケンドールこうか、Kirkendall effect)とは、異なる2種類の固体を密着させて加熱した際に、2つの固体の境界が移動する現象である。1947年に、アメリカ合衆国のアーネスト・カーケンドールが黄銅の間で初めて発見した。カーケンドール効果はこれ以外にも、酸化物同士でも起こることが確認されている。ただし、両者の拡散係数が異なる場合に限り起こる。この現象は結晶内にある原子空孔が熱運動によって移動し、その中を固体の原子が通ることによって発生する。このため、この効果を確認することによって原子空孔の存在を確かめることができ、拡散係数も確認することができる[1]。カーケンドール効果では原子が直接交換されることはなく、残された空孔は結晶に吸収されて消滅することとなる[2]

脚注

  1. ^ "カーケンドール効果". 法則の辞典、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、化学辞典 第2版、デジタル大辞泉. コトバンクより2022年9月8日閲覧
  2. ^ カーケンドール効果”. JAEA (2003年3月). 2022年9月8日閲覧。


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