カエルパンチとは? わかりやすく解説

カエルパンチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/15 06:13 UTC 版)

カエル跳びあるいはカエルパンチは、ボクシングの技術輪島功一の得意技として知られる。

名称について

正式名称はカエル跳びであるが、後に漫画『はじめの一歩』のセリフからカエルパンチとも呼ぶようになった。ほかにも、カエル跳びアッパーカエルアッパーと表記されることもある。

解説

1968年に、三迫ジム会長の三迫仁志が王者のライオネル・ローズ戦のカウンター対策として桜井孝雄に伝授した奇策であったが[1]、アマチュアスタイルが身についていた桜井は習得できず、練習を見ていた後輩の輪島が1971年のカルメロ・ボッシ戦で初披露した[2]

輪島の代名詞として認識されているが、現役を通じて使用したのはボッシ戦以外には対オスカー・アルバラード第2戦など数試合のみである。当時は評論家の郡司信夫に「あんなのはボクシングではない」と非難されたが、後世の評価ではリーチの短さを補い、正統派スタイルで真面目な性格の王者を心理的に撹乱するクレバーな戦法として一定の評価がみられる[3]

相手の目の前でダッキングし、すぐさま伸び上がると同時にパンチを放つ。ダッキングで一度相手の視界から消えることにより、奇襲攻撃としての性格を持つ。後に竹原慎二も近い軌道のものを使用している。2025年6月8日には、那須川天心も同じ技を使ってヒットさせ、ビクトル・サンティリャンの右眼を腫らす戦果をあげている[4]

漫画『はじめの一歩』では青木勝が必殺パンチとして使用し、彼のKO勝ちにはすべて絡んでいる。作中では、「ビデオで見るのと実際に受けるのでは大違い」「ジャストミートされたら首の骨が折れてもおかしくない」と評価されている[5]

脚注

  1. ^ 『ボクシング・ビート』2012年3月号 117頁
  2. ^ 日本初の金メダルが、後に十字架となった《2020に伝えたい1964》”. READING LIFE. 天狼院書店 (2020年3月9日). 2025年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月15日閲覧。
  3. ^ “輪島功一 非難されたカエル跳びパンチは初世界戦で一回だけ”. NEWSポストセブン (小学館). (2013年4月9日). https://www.news-postseven.com/archives/20130409_181187.html?DETAIL 2025年6月15日閲覧。 
  4. ^ “那須川天心、”カエル飛びアッパー”のスロー映像公開!「相手の顔が歪んでいく」”. イーファイト (ヨシクラデザイン). (2025年6月12日). https://efight.jp/news-20250612_1619183 2025年6月15日閲覧。 
  5. ^ 森川ジョージ「カエルの爪痕」『はじめの一歩 50』124頁

カエルパンチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 15:23 UTC 版)

青木勝」の記事における「カエルパンチ」の解説

相手大振りパンチ合わせて大きくしゃがみカウンター威力と立ち上がる勢い利用してアッパー放つ青木KO勝利にはほとんどこの技が絡んでいる。奇をてらっただけのパンチ馬鹿にされることもあるが、実際に全身体重乗せたパンチであることから、イメージ反して威力高く対戦した今江も「ビデオで見るのと実際に受けるのでは大違い」「ジャストミートされたら首の骨が折れてもおかしくない」と評価している。

※この「カエルパンチ」の解説は、「青木勝」の解説の一部です。
「カエルパンチ」を含む「青木勝」の記事については、「青木勝」の概要を参照ください。

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