オーストリア連邦鉄道3071形蒸気動車とは? わかりやすく解説

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オーストリア連邦鉄道3071形蒸気動車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/30 16:59 UTC 版)

オーストリア連邦鉄道3071形蒸気動車
3071形蒸気動車
基本情報
車種 蒸気動車
運用者 オーストリア連邦鉄道
製造所 フロリドスドルフ機関車工場
製造年 1935年 - 1938年
製造数 20両
引退 1968年
主要諸元
軸配置 1B1
軌間 1,435 mm
長さ 11.2 m
運転整備重量 44.8 t
動輪径 1,450 mm
従輪径 870 mm
シリンダ
(直径×行程)
290 × 570 mm
弁装置 レンツ式
火格子面積 0.83m2
燃料 石炭
燃料搭載量 1.76 t
水タンク容量 6.0 m3
最高速度 100 km/h
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オーストリア連邦鉄道3071形蒸気動車とは、運転室の背後に大きな荷物積載スペースを設けたタンク式蒸気機関車である。旧スロバキア鉄道(SŽ)は1940年に同形車M 273.1を購入した。

旧オーストリア連邦鉄道(BBÖ)が、1935年から1938年にかけてウィーンのフロリドスドルフ機関車工場から20両を購入した。1935年にBBÖに納入された最初の10両は、DT 1形と命名された。DTとはドイツ語における蒸気動車の略である。この軽量な車両は快速列車用に設計されたが、実際は主に支線区で使用された。ナチス・ドイツ併合後のドイツ国営鉄道で、この車両は71.5形に分類された。これらの機関車はミュンヘン東機関区に配置され、暖房、入換作業や、側線での運転に使用された。2両が第二次世界大戦を生き残ることができず、残りの18両が1945年にオーストリアに返された。オーストリア連邦鉄道ではすぐに大半の車両が引退したが、台帳に残った少数の車両に、3071形の形式称号が与えられた。1968年に全廃されるまで、それらはウィーン地区を拠点にしていた。この形式の唯一の残存車が3071.07号機であり、ウィーンのストラスホフ鉄道博物館に保存されている。

この機関車はレンツ式弁装置を持つ。荷物室と密閉型運転室を有する点が蒸気動車たる所以である。1B1の軸配置は前後両方向への運行に適している。省力化のために、1人乗務用の装置が備わっていた。

参考文献

  • Dieter Zoubek 著 : オーストリア内外の保存蒸気機関車、自費出版、2004年、ISBN 3-200-00174-7

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