オーキシンと屈性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 15:38 UTC 版)
オーキシンは主に茎の先端部(頂芽)で作られる。その後植物全体に伝わっていくのだが、その際に特徴的なふるまいを見せる。 まず第一に、オーキシンは、ほとんど茎に対して垂直方向、つまり基部方向(根の方向)にしか移動しない。これは重力の影響によるものではなく、たとえ茎(植物)が横たわっていても変わらず基部に向かって移動する。これを極性移動という(茎に対して水平方向にはこのような性質はほぼないと考えられている)。このようなオーキシンの方向性を持った移動は、細胞膜に存在するオーキシン取り込み輸送体と排出輸送体の細胞内局在によって決定されると考えられている。オーキシン排出輸送体としてはPINタンパク質などが知られている。 第二に、オーキシンは光を避けるように移動する。 これらの性質により、植物の屈光性、屈地性、屈触性が説明できると考えられている。
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