オオヒンジガヤツリとは? わかりやすく解説

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オオヒンジガヤツリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 09:47 UTC 版)

オオヒンジガヤツリ
オオヒンジガヤツリ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: カヤツリグサ科 Cyperaceae
: ヒンジガヤツリ属 Lipocarpha
: オオヒンジガヤツリ
L. chinensis
学名
Lipocarpha chinensis (Osbeck) J.Kern

オオヒンジガヤツリ Lipocarpha chinensisカヤツリグサ科の植物。ヒンジガヤツリに似て、遙かに大きい。

特徴

一年生草本で、全株無毛で白緑色[1]。根茎はなく[2]、葉は根出状に出て、扁平だが縁が内捲きし、全体に硬く、幅2-4mm。基部の鞘は赤褐色を帯びる。

花期は周年で、花茎は分枝せず、節も苞葉も途中にはなく、根出葉より遙かに長くて高さ20-50cmになる。茎は表面滑らかで鈍い稜があって断面は半円形に近い。茎の先端には2-3枚の葉状の苞があり、長さ1-8cm、開出する。苞のすぐ上には柄のない穂が4-7個集まって生じる。穂は密に鱗片が寄り集まったもので卵形から円柱形、先端は丸く、全体に帯白色。鱗片は披針形で膜質、淡緑色で先端は短い芒となり、その先はやや外向きに曲がる。痩果は長楕円形で長さ1mm、黄褐色で透明な膜二枚に挟まれる。柱頭は三裂。

分布と生育環境

日本では南西諸島に見られる。国外では台湾、中国南部、インドシナインドマレーシアアフリカに分布する。水田や川岸、湿地などの水辺に生える。

類似種など

同属のヒンジガヤツリとは大きさが明らかに異なる。カヤツリグサ属にも似たものもあるが、果実が二枚の薄膜に包まれないことで区別できる。

なお、この属の穂が小穂であるのか小穂の集合であるかには議論がある。星野他(2011)でも記述に混乱がある。詳しくはヒンジガヤツリ属の項を参照のこと。

出典

  1. ^ 以下、主として星野他(2011),p.690
  2. ^ 初島(1975),p.752

参考文献

  • 星野卓二・正木智美・西本眞理子、『日本カヤツリグサ科植物図譜』、(2011)、平凡社
  • 初島住彦『琉球植物誌(追加・訂正版)』,(1975),沖縄生物教育研究会



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