エロティカ蒐集と書誌作成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 03:58 UTC 版)
「ヘンリー・スペンサー・アシュビー」の記事における「エロティカ蒐集と書誌作成」の解説
アシュビーの死後、1600点に及ぶ膨大なコレクションは遺言によって大英博物館に寄贈されることになった。人目を憚られる卑猥な書物に、博物館側は対応に苦慮したが、最終的には全てのコレクションを引き取っている。アシュビーが執筆したこれら書誌情報の解説目録はピサヌス・フラクシの名で『禁書目録』『秘本百冊』『秘本シリーズ』などとして3度出版されたが、大英博物館では挿絵が省かれた上で『エロティックな文学百科事典』(全3巻、1728頁)としてまとめられている。 『禁書目録』 - 1877年に出版されたもので、ジョン・ウィルクスの『女性論』やピエトロ・アレティーノの『成功した娼婦』など150点のエロティカが収録され、その1点1点に詳細な解説や挿絵が付けられている。 『秘本百冊』 - 1879年に出版されたもので、チャールズ・ラムの『エリア随筆』、ウォルト・ホイットマンの『草の葉』、トマス・ローランドソンの絵画などが取り上げられている。 『秘本シリーズ』 - 1885年に出版されたもので、ジョン・クリーランドの『ファニー・ヒル』や鞭打ちをテーマとした作品などが紹介されている。
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