エリック・ダンピアーとは? わかりやすく解説

エリック・ダンピアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 05:51 UTC 版)

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エリック・ダンピアー
Erick Dampier
マイアミ・ヒートでのタンピアー (2011年)
引退
ポジション(現役時) センター
背番号(現役時) 25, 35
身長(現役時) 211cm (6 ft 11 in)
体重(現役時) 120kg (265 lb)
基本情報
本名 Erick Travez Dampier
愛称 ダンプ
ラテン文字 Erick Dampier
誕生日 (1975-07-14) 1975年7月14日(46歳) 
アメリカ合衆国
出身地 ミシシッピ州ジャクソン
出身 ミシシッピ州立大学
ドラフト 1996年 1巡目 10位 ペイサーズ
選手経歴
1996-1997
1997-2004
2005-2010
2010-2011
2011-2012
インディアナ・ペイサーズ
ゴールデンステート・ウォリアーズ
ダラス・マーベリックス
マイアミ・ヒート
アトランタ・ホークス
Stats  NBA.com
Stats  Basketball-Reference.com

エリック・ダンピアーErick Trevez Dampier, 1975年7月14日 - )はアメリカ合衆国ミシシッピ州ジャクソン出身の元バスケットボール選手。身長211cm、体重120.2kg。ポジションはセンター

経歴

学生時代

ミシシッピ州立大学時代は、チームをNCAAのファイナル・フォーに導いた過去を持つ。その後、アーリーエントリーによってNBA入りを目指すことになった。

NBA

1996年のNBAドラフトではインディアナ・ペイサーズから全体10位指名を受けた。ルーキーイヤーは主にベンチからの出場だったが、72試合の出場で平均5.1得点、リバウンドは平均4.1個を記録した。シーズン終了後、クリス・マリンとのトレードでドウェイン・ファーレルと共にゴールデンステート・ウォリアーズに移籍した。

以後7シーズンに渡ってウォリアーズの一員として活躍。特に03-04シーズンは平均得点と平均リバウンドでダブル・ダブルを記録するなどの好成績を残した。また契約最終年ということもあって市場価値は上昇。移籍が確実視される中で、その去就に注目が集まった。結局、ダンピアーはサイン・アンド・トレードダラス・マーベリックスに移籍。エイブリー・ジョンソンエドアルド・ナヘラなど複数の選手とドラフト指名権が行き来するという大型のものだった。

新天地マーベリックスでの04-05シーズンは故障もあって59試合の出場に留まった。成績は昨年よりも減少し、持ち味のディフェンス面では批判にさらされることもあった。しかしながらチームはプレイオフに出場し、自身にとっても初めての経験になった。

マーベリックスで2年目となる05-06シーズンは開幕から不調の状態が続いた。12月に入ると、新加入のサガナ・ジョップに先発の座を奪われる形になってしまった。しかし出場時間はジョップを上回ることから、エイブリー・ジョンソンヘッドコーチなりの意図的な起用法だった(82試合全試合出場も果たした)。ダンピアーはもちろん、チームは史上初めてNBAファイナルに進出。優勝は逃したが、ダンピアーはコンスタントな活躍をした。

2010年6月13日、タイソン・チャンドラーアレクシス・アジンサと交換で、マット・キャロルエドアルド・ナハラと共にシャーロット・ボブキャッツに放出され[1]、9月14日に解雇された[2]

2010年11月23日に、ケガで離脱したユドニス・ハスレムの代役として、マイアミ・ヒートと契約[3]、レギュラーシーズン55試合に出場したが、プレーオフでの出場はなかった。この年、ヒートはファイナルまで進んだが、皮肉にも古巣のダラス・マーベリックスに敗れた。

2012年2月9日、アトランタ・ホークス10日間契約を結び.[4], 2月19日,2回目の10日間契約の後[5]、3月1日、シーズン残りをホークスと契約[6]。シーズン終了後は契約するチームも現れず、引退となった。

プレイスタイル

スタッツ上ではリバウンドとブロックショットが好成績なディフェンス面が評価される選手である。非常に屈強な体格を生かしたフィジカル・コンタクトに優れており、シャキール・オニールのようなローポストで激しく身体をぶつけ合いながらプレイすることができる、近年では数少ない選手である。オフェンスはゴール下のみに仕事場が限られ、シュートを放つことよりもオフェンスリバウンドやスクリーナーが主な役割である。そのためシーズンでのダブル・ダブルは長いキャリアで1シーズンしかないが、数字には表れない部分で活躍していると言える。近年はシーズンを通して欠場も少なくなっている。

NBAスタッツ

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ    リーグリーダー    優勝シーズン  

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1996–97 インディアナ・ペイサーズ 72 21 14.6 .390 1.000 .637 4.1 .6 .3 1.0 5.1
1997–98 ゴールデンステート・ウォリアーズ 82 82 32.4 .445 .000 .669 8.7 1.1 .5 1.7 11.8
1998–99 ゴールデンステート・ウォリアーズ 50 50 28.3 .389 .000 .588 7.6 1.1 .5 1.2 8.8
1999–00 ゴールデンステート・ウォリアーズ 21 12 23.6 .405 .000 .529 6.4 .9 .4 .7 8.0
2000–01 ゴールデンステート・ウォリアーズ 43 26 24.1 .401 .000 .532 5.8 1.4 .4 1.3 7.4
2001–02 ゴールデンステート・ウォリアーズ 73 46 23.8 .435 .000 .645 5.3 1.2 .2 2.3 7.6
2002–03 ゴールデンステート・ウォリアーズ 82 82 24.1 .496 .000 .698 6.6 .7 .3 1.9 8.2
2003–04 ゴールデンステート・ウォリアーズ 74 74 32.5 .535 .000 .654 12.0 .8 .4 1.9 12.3
2004–05 ダラス・マーベリックス 59 56 27.3 .550 .000 .605 8.5 .9 .3 1.4 9.2
2005–06 ダラス・マーベリックス 82 36 23.6 .493 .000 .591 7.8 .6 .3 1.3 5.7
2006–07 ダラス・マーベリックス 76 73 25.2 .626 .000 .623 7.4 .6 .3 1.1 7.1
2007–08 ダラス・マーベリックス 72 64 24.4 .643 .000 .575 7.5 .9 .3 1.5 6.1
2008–09 ダラス・マーベリックス 80 80 23.0 .650 .000 .638 7.1 1.0 .3 1.2 5.7
2009–10 ダラス・マーベリックス 55 47 23.3 .624 .333 .604 7.3 .6 .3 1.4 6.0
2010–11 マイアミ・ヒート 51 22 16.0 .584 .000 .545 3.5 .4 .3 .9 2.5
2011–12 アトランタ・ホークス 15 0 5.5 .125 .000 .000 1.7 .3 .1 .3 .1
Career 987 771 24.3 .498 .125 .626 7.1 .8 .3 1.4 7.4

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2005 ダラス・マーベリックス 13 13 23.7 .597 .000 .393 7.5 .5 .5 1.4 7.0
2006 ダラス・マーベリックス 19 2 23.9 .540 .000 .614 6.7 .3 .6 1.3 5.0
2007 ダラス・マーベリックス 5 2 7.6 .667 .000 .500 3.4 .2 .0 .0 1.0
2008 ダラス・マーベリックス 5 5 19.0 .412 .000 .400 4.2 .0 .2 .6 3.6
2009 ダラス・マーベリックス 10 10 25.5 .611 .000 .619 6.1 .7 .4 .9 5.7
2010 ダラス・マーベリックス 5 4 23.6 .000 .000 .417 6.6 .6 .2 1.0 1.0
2012 アトランタ・ホークス 4 0 13.8 .538 .000 .667 3.5 .0 .0 .3 4.0
Career 61 36 21.7 .541 .000 .525 6.1 .4 .4 1.0 4.7

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Bobcats Acquire Carroll, Dampier and Najera from Mavericks”. NBA.com (2010年7月13日). 2010年7月13日閲覧。
  2. ^ Bobcats Waive Erick Dampier”. NBA.com (2010年9月14日). 2010年9月15日閲覧。
  3. ^ HEAT Sign Erick Dampier and Waive Guard Jerry Stackhouse”. NBA.com (2010年11月23日). 2010年11月23日閲覧。
  4. ^ ATLANTA HAWKS SIGN ERICK DAMPIER TO 10-DAY CONTRACT
  5. ^ HAWKS SIGN ERICK DAMPIER TO SECOND 10-DAY CONTRACT”. NBA.com (2012年2月19日). 2012年2月22日閲覧。
  6. ^ HAWKS SIGN ERICK DAMPIER FOR REMAINDER OF SEASON”. NBA.com (2012年3月1日). 2012年3月3日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類

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アメリカ合衆国のバスケットボール選手 マット・ロティック  ケビン・デュラント  エリック・ダンピアー  タイラス・トーマス  ジェラルド・ハニーカット
ゴールデンステート・ウォリアーズの選手 アントワン・ジェイミソン  ミッチ・リッチモンド  エリック・ダンピアー  D.J.ベンガ  リッキー・グリーン
ダラス・マーベリックスの選手 ロドリグ・ボーボワ  ブルーノ・サンドフ  エリック・ダンピアー  D.J.ベンガ  クリスチャン・レイトナー
マイアミ・ヒートの選手 エディー・ジョーンズ  エリック・ダンピアー  クリスチャン・レイトナー  ドウェイン・ウェイド  レイファー・アルストン
インディアナ・ペイサーズの選手 オリエン・グリーン  ブルーノ・サンドフ  エリック・ダンピアー  リッキー・グリーン  マイク・ダンリービー・ジュニア

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