エクスプレス2とは? わかりやすく解説

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エクスプレス2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/25 10:27 UTC 版)

エクスプレス2
X-Press 2
出身地 イングランド ロンドン
ジャンル EDMハウスディープ・ハウス
活動期間 1993年 -
レーベル Skint
メンバー ダレン・ハウス (DJディーゼル)
ダレン・ロック (DJロッキー)
旧メンバー アシュリー・ビードル

エクスプレス2X-Press 2)は、イングランドエレクトロニック・ダンス・ミュージック・デュオ。メンバーは DJディーゼル(ダレン・ハウス)と、DJロッキー(ダレン・ロック)。アシュリー・ビードルは、2009年にソロ・プロジェクトを追求するために脱退した[1]。彼らは2002年、DJアワードを受賞し、2003年にはアイヴァー・ノヴェロ賞を受賞した。

略歴

バンド名について、ダレン・ロック(別名「DJロッキー」)は、アシッド・ハウスのレジェンドであるファイアー・アイランドのテリー・ファーリーが考えたものだと説明した。ロッキーは「最初はロック2ハウスと名乗るつもりだったけど、(ファーリーは)それがあまり好きじゃなかった。だから「エクスプレス2」に改名したんだ。彼は基本的にセックスプレス(S'Express)が好きだったので、それをアレンジしたんだ」と語った[2]

エクスプレス2は、ジュニア・ボーイズ・オウン・レコードからリリースされた「Muzik Express」[3]と「London Xpress」[3]という曲で初めてアンダーグラウンドで有名になった。エクスプレス2は、マルチデッキ[4][5](最大6デッキ、3人のDJ)のセットでクラブで定期的に演奏したことで、クラブ・シーンでも称賛された。

彼らのアメリカでのデビュー・シングル「The Sound」は、1996年にホット・ダンス・ミュージック/クラブ・プレイ・チャートで1位を獲得した[6]。2001年にはアルバム『ミュジキズム』をリリースし、さらに2曲がアメリカ・ダンス・チャート入りを果たした。それは「Smoke Machine」[7](31位)と「Lazy」で、「Lazy」は2002年に1位を獲得。デュオの母国イギリスの全英シングルチャートでも2位を獲得し[8][9]、2003年には名誉あるアイヴァー・ノヴェロ賞を受賞した[10][11]。「Lazy」のリード・ボーカルはデヴィッド・バーン(元トーキング・ヘッズ)、「I Want You Back」はYelloのディーター・メイヤーが歌っている。

アルバム『メイクシフト・フィールグッド』は2006年に登場し、ティム・デラウター、カート・ワグナー、レディオ4のアンソニー・ローマン、キッシング・ザ・ピンク、ロブ・ハーヴェイをフィーチャーしている。

2013年、「Kill 100 (Carl Craig re-mix)」は、ディオールのクリエイティブ・ディレクターとして活躍するラフ・シモンズ[12]のデビューとなった2013年春夏コレクションのショーで使用された[13]

エクスプレス2は現在、BMG傘下のSkint Records[14]と契約している。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • Late Night Sessions II (1997年)
  • 『ミュジキズム』 - Muzikizum (2002年) ※全英15位
  • 『メイクシフト・フィールグッド』 - Makeshift Feelgood (2006年)[9]
  • 『ザ・ハウス・オブ・エクスプレス2』 - The House of X-Press 2 (2012年)
  • MMXV (2015年)
  • 『ジー』 - Thee (2023年)

コンピレーション・アルバム

  • Remixes (2002年)
  • 『レイズ・ユア・ハンズ・ザ・グレイテストヒッツ』 - Raise Your Hands – The Greatest Hits (2008年)
  • Coast 2 Coast (2008年)

シングル

  • "Muzik X-Press" (1993年)
  • "London X-Press" (1993年)
  • "Say What!" (1993年)
  • "Rock 2 House"/"Hip Housin'" (1994年) ※featuring Lo-Pro
  • "The Sound" (1996年)
  • "Tranz Euro Xpress" (1996年)
  • "AC/DC" (2000年)
  • "Muzik X Press" (re-issue) (2001年)
  • "Muzikizum" (2001年)
  • "Smoke Machine" (2001年)
  • "Lazy" (2002年) ※featuring デヴィッド・バーン
  • "I Want You Back" (2002年)
  • "Smoke Machine" (re-issue) (2002年)
  • "Supasong" (2002年)
  • "Call That Love" (2003年)
  • "Strobelight Silhouette" (2004年)
  • "Give It" (2005年) ※featuring Kurt Wagner
  • "Kill 100" (2006年)
  • "Let Love Decide" (2012年) ※featuring Roland Clark

脚注

  1. ^ everyHit.com Note”. Everyhit.com. 2024年12月19日閲覧。
  2. ^ “X-Press 2 Interview”. Skiddle. (27 January 2014). https://www.skiddle.com/news/all/X-Press-2-Interview/20496/ 12 June 2018閲覧。 
  3. ^ a b Junior Boys Own Discogs”. Discogs.com. 28 August 2020閲覧。
  4. ^ X-Press 2: Your views”. News.bbc.co.uk (19 April 2002). 2024年12月19日閲覧。
  5. ^ Inc, Nielsen Business Media (6 April 2002). “Billboard”. Nielsen Business Media, Inc.. 2024年12月19日閲覧。
  6. ^ Whitburn, Joel (2004). Hot Dance/Disco: 1974-2003. Record Research. p. 284 
  7. ^ Inc, Nielsen Business Media (8 December 2001). “Billboard”. Nielsen Business Media, Inc.. 2024年12月19日閲覧。
  8. ^ Official Singles Chart Top 100 | Official Charts Company”. Officialcharts.com. 2024年12月19日閲覧。
  9. ^ a b Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 612. ISBN 1-904994-10-5 
  10. ^ Ivor Novello Awards 2003: Winners”. bbc.co.uk. 2024年12月19日閲覧。
  11. ^ The Ivors 2003 - The Ivors”. The Ivors. 2018年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月19日閲覧。
  12. ^ Monsieur Simons: Raf Simons at Dior”. Vogue. 2015年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月19日閲覧。
  13. ^ Youtube.com”. YouTube. 2021年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ28 August 2020閲覧。
  14. ^ Skint Loaded”. Skintentertainment.com. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月19日閲覧。

外部リンク




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