ウィーデマンフランツ‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【ウィーデマンフランツの法則】
ウィーデマン・フランツの法則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/30 06:42 UTC 版)
ウィーデマン・フランツの法則(英: Wiedemann–Franz law)は物理学の法則で、金属の熱伝導率 K と、電気伝導率 σ の比が温度に比例することを示したものである[1]。ヴィーデマン・フランツ則とも。
すなわち金属の熱伝導率 K と電気伝導率 σ の比は温度 T に対して、
理論の限界
実験によれば、 L の値は概ね一定であるものの、すべての物質で正確に同じであるわけではない。キッテル[3]では L の値の範囲として0℃のCuにおける L = 2.23×10−8 WΩK−2 から100℃のWの L = 3.2×10−8 W Ω K−2 までが示されている。ローゼンバーグ[4]にはウィーデマン・フランツの法則は高温や低温(数ケルビン程度)では一般に正しいものの、中間的な温度では成り立たないと記されている。
関連項目
参考文献
- ^ Jones, William; March, Norman H. (1985). Theoretical Solid State Physics. Courier Dover Publications. ISBN 0486650162
- ^ Franz, R.; Wiedemann, G. (1853). “Ueber die Wärme-Leitungsfähigkeit der Metalle” (German). Annalen der Physik 165 (8): 497–531. doi:10.1002/andp.18531650802.
- ^ Kittel,C. 2005. Introduction to Solid State Physics. John Wiley and Sons
- ^ Rosenberg, H. 2004. The Solid State. Oxford University Press
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