インプットシャフト
トルクコンバーターの出力を、後ろのATに入力するシャフトのこと。トルクコンバーター出力のタービンにスプライン嵌合するので、タービンシャフトと呼ばれる場合もある。FR車用ATの場合には中実タイプが多く、FF車用では中空タイプが多い。中心部にポンプを駆動するポンプシャフトやロックアップ制御の油路を通すことがある。ストール回転の2000rpm付近でエンジン全開トルクが、トルクコンバーターのストールトルク比で約2倍になり、このシャフトに負荷されるので、大荷重や疲労強度に注意を払っている。材料はクロム鋼やクロムモリブデン鋼などの肌焼き鋼を使い、浸炭焼入れをしているものがほとんどである。
- インプットシャフトのページへのリンク