アンソニー・ヤード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/09 03:33 UTC 版)
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2016年
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基本情報 | |
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通称 | The Beast from the East (東の野獣) |
階級 | ライトヘビー級 |
身長 | 180cm |
リーチ | 183cm |
国籍 | ![]() |
誕生日 | 1991年8月13日(33歳) |
出身地 | ![]() ロンドン |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 30 |
勝ち | 27 |
KO勝ち | 24 |
敗け | 3 |
引き分け | 0 |
無効試合 | 0 |
アンソニー・ヤード(Anthony Yarde、1993年8月13日 - )は、イギリスのプロボクサー。ロンドン出身。
来歴
プロ時代
2015年5月9日、プロデビュー戦を行い2回15秒KO勝ち。
2017年5月20日、ロンドンのカッパー・ボックスにてジャーボンテイ・デービス対リアム・ウォルシュの前座でクリス・ホブスとBBBofC英国南部ライトヘビー級王座決定戦を行い、4回2分51秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[1]。
2017年7月8日、ロンドンのカッパー・ボックスにてWBOヨーロピアンライトヘビー級王者リチャード・バラニーとWBOヨーロピアン同級タイトルマッチを行い、初回2分21秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[2]。
2017年9月16日、ロンドンのカッパー・ボックスにてビリー・ジョー・ソーンダース対ウィリー・モンロー・ジュニアの前座でノルベルト・ネメサパティとWBOヨーロピアンライトヘビー級タイトルマッチおよびWBOインターコンチネンタル同級王座決定戦を行い、3回終了時にメサパティの棄権によるTKO勝ちを収め、王座獲得に成功するとともにWBOヨーロピアン王座の初防衛に成功した[3]。
2019年8月24日、ロシア・チェリャビンスクのトラクター・スポーツ・パレスにてWBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフとWBO世界同級タイトルマッチを行い、8回にストップ寸前までコバレフを追い詰めるも、プロ初黒星となる11回2分4秒TKO負けを喫し王座獲得に失敗した[4]。
2020年12月5日、ロンドンのチャーチ・ハウスにてコモンウェルスライトヘビー級王者リンドン・アーサーとWBOインターコンチネンタル同級王座決定戦を行い、12回1-2の判定負けを喫しインターコンチネンタル王座返り咲きに失敗した[5]。
2021年12月4日、ロンドンのカッパー・ボックスにてWBOインターコンチネンタル・コモンウェルスライトヘビー級王者リンドン・アーサーと再戦し、4回1分27秒KO勝ちを収めインターコンチネンタル王座の返り咲きとコモンウェルス王座の獲得に成功するとともにリベンジを果たした[6]。
2023年1月28日、ロンドンのウェンブリー・アリーナでWBC・IBF・WBO世界ライトヘビー級統一王者アルツール・ベテルビエフに挑戦し、8回2分1秒TKO負けを喫し王座獲得に失敗した[7]。
2024年5月、WBC・IBF・WBO世界ライトヘビー級統一王者アルツール・ベテルビエフとWBA世界ライトヘビー級スーパー王者ディミトリー・ビボルの4団体王座統一戦が、ベテルビエフの半月板損傷により延期されたため、WBOはWBO世界ライトヘビー級1位のジョシュア・ブアツィと3位のヤードにWBO世界ライトヘビー級暫定王座決定戦を行うよう指令した[8]。しかしその後、ヤードは自身の所属するクイーンズベリー・プロモーションズとの契約上の問題を理由にブアツィとの対戦に応じなかったため、WBOはブアツィにWBO世界ライトヘビー級2位のウィリー・ハッチンソンと対戦するよう命じた[9]。
2025年4月26日、ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムにてリンドン・アーサーとラバーマッチならびにWBAインターコンチネンタルライトヘビー級王座決定戦を行い、12回3-0(116-112×2、115-113)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[10]。
戦績
- プロボクシング:30戦 27勝 (24KO) 3敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2015年5月9日 | ☆ | 2R 0:15 | KO | ミッチ・ミッチェル | ![]() |
プロデビュー戦 |
2 | 2015年6月12日 | ☆ | 4R | 判定 | スタニスラウス・マカレンコ | ![]() |
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3 | 2015年10月30日 | ☆ | 1R 1:40 | TKO | タマス・ダンコ | ![]() |
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4 | 2015年12月19日 | ☆ | 1R 1:35 | TKO | カーティス・ガルガノ | ![]() |
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5 | 2016年3月25日 | ☆ | 1R 2:53 | TKO | デビッド・サイポス | ![]() |
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6 | 2016年4月30日 | ☆ | 2R 2:40 | TKO | ツベトザル・イリエフ | ![]() |
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7 | 2016年6月10日 | ☆ | 2R 1:24 | TKO | グジェゴシュ・セミク | ![]() |
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8 | 2016年9月17日 | ☆ | 1R 2:10 | TKO | レイフォード・ジョンソン | ![]() |
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9 | 2016年11月25日 | ☆ | 1R 1:36 | TKO | フェレンツ・アルバート | ![]() |
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10 | 2017年4月22日 | ☆ | 1R 2:17 | KO | ダレン・スノー | ![]() |
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11 | 2017年5月20日 | ☆ | 4R 2:51 | TKO | クリス・ホブス | ![]() |
BBBofC英国南部ライトヘビー級王座決定戦 |
12 | 2017年7月8日 | ☆ | 1R 2:21 | TKO | リチャード・バラニー | ![]() |
WBOヨーロピアンライトヘビー級王座決定戦 |
13 | 2017年9月16日 | ☆ | 3R 終了 | TKO | ノルベルト・ネメサパティ | ![]() |
WBOインターコンチネンタルライトヘビー級王座決定戦 WBOヨーロピアン防衛1 |
14 | 2017年12月9日 | ☆ | 4R 1:52 | TKO | ニコラ・スジェクロカ | ![]() |
WBOインターコンチネンタル防衛1 WBOヨーロピアン防衛2 |
15 | 2018年2月24日 | ☆ | 7R 終了 | TKO | トニー・アベルラント | ![]() |
WBOインターコンチネンタル防衛2 WBOヨーロピアン防衛3 |
16 | 2018年6月23日 | ☆ | 7R 2:17 | TKO | ダリウシュ・セク | ![]() |
WBOインターコンチネンタル防衛3 WBOヨーロピアン防衛4 |
17 | 2018年10月20日 | ☆ | 4R 2:14 | TKO | ウォルター・ガブリエル・セケイラ | ![]() |
WBOインターコンチネンタル防衛4 |
18 | 2019年3月8日 | ☆ | 5R 0:48 | TKO | トラヴィス・リーヴス | ![]() |
WBOインターコンチネンタル防衛5 |
19 | 2019年8月24日 | ★ | 11R 2:04 | TKO | セルゲイ・コバレフ | ![]() |
WBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ |
20 | 2020年2月8日 | ☆ | 2R 2:55 | TKO | ディエゴ・ヤイル・ラミレス | ![]() |
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21 | 2020年9月12日 | ☆ | 6R 2:42 | TKO | デク・スペルマン | ![]() |
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22 | 2020年12月5日 | ★ | 12R | 判定1-2 | リンドン・アーサー | ![]() |
コモンウェルスライトヘビー級タイトルマッチ WBOインターコンチネンタルライトヘビー級王座決定戦 |
23 | 2021年8月28日 | ☆ | 1R 2:32 | TKO | アレックス・テラン | ![]() |
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24 | 2021年12月4日 | ☆ | 4R 1:27 | KO | リンドン・アーサー | ![]() |
WBOインターコンチネンタル・コモンウェルスライトヘビー級タイトルマッチ |
25 | 2022年11月19日 | ☆ | 3R 2:31 | KO | ステファニ・コイコフ | ![]() |
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26 | 2022年5月21日 | ★ | 8R 2:01 | TKO | アルツール・ベテルビエフ | ![]() |
WBC・IBF・WBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ |
27 | 2023年9月23日 | ☆ | 2R 2:07 | KO | ホルヘ・シウバ | ![]() |
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28 | 2024年2月10日 | ☆ | 3R 1:15 | KO | マルコ・ニコリッチ | ![]() |
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29 | 2024年10月19日 | ☆ | 10R | 判定 | ラルフス・ヴィルカンス | ![]() |
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30 | 2025年4月26日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | リンドン・アーサー | ![]() |
WBAインターコンチネンタルライトヘビー級王座決定戦 |
31 | 2025年11月29日 | デビッド・ベナビデス | ![]() |
WBA・WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ 試合前 |
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テンプレート |
獲得タイトル
- BBBofC英国南部ライトヘビー級王座
- WBOヨーロピアンライトヘビー級王座
- WBOインターコンチネンタルライトヘビー級王座
- コモンウェルスライトヘビー級王座
- WBAインターコンチネンタルライトヘビー級王座
脚注
- ^ Chris Hobbs puts in a brave display but is beaten by Anthony Yarde for the Southern Area light heavyweight title Daily Echo 2017年5月22日
- ^ HIS YARDE NOW Anthony Yarde smashes Richard Baranyi in the FIRST ROUND to win WBO European light-heavyweight title The Sun 2017年7月9日
- ^ Anthony Yarde destroys Norbert Nemesapati to prove he is ready for British title shot Daily Express 2017年9月17日
- ^ Anthony Yarde brave but beaten in WBO title fight against Sergey Kovalev The Guardian 2019年8月24日
- ^ Yarde vs Arthur results: Lyndon Arthur beats Anthony Yarde by split decision to retain Commonwealth title Bad Left Hook 2020年12月5日
- ^ Anthony Yarde crushes Lyndon Arthur with a fourth-round knockout in their grudge rematch Sky Sports 2021年12月5日
- ^ ベテルビエフがパーフェクトレコード更新 ヤードを8回TKO L・ヘビー級3冠防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年1月29日
- ^ Buatsi vs Yarde ordered by WBO after Beterbiev injury Sky Sports 2024年5月9日
- ^ WBO orders Buatsi v Hutchinson after Yarde silence BBC 2024年6月3日
- ^ “Anthony Yarde wins close trilogy fight against Lyndon Arthur”. Boxing Scene (2025年4月27日). 2025年7月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
- アンソニー・ヤードのページへのリンク